第19話
「こらっ、」
ニックに後ろから叩かれました。というか、軽くチョップされました。痛くはないですけれど、なんかムカつきます。というか、不服です。わざわざ先輩に言わなきゃだめですか?
「シャーリーの発作は至極簡単。不正脈、呼吸困難、発疹、以上だよ。」
「………成る程、分かりやすいですね。もし仕事中に何か起こったらニコラス殿下をお呼びしますね。」
「あぁ、そうしてくれると助かる。でも、1週間はずっと付き添う予定だから、心配はないと思うよ。」
「………過保護ですね。」
「よく言われる」」
確かにニックは過保護です。実の兄たるアルお兄様よりもずっと心配性で過保護です。ちょっとした怪我でも不安げに見つめてきて、風邪をひいたら大騒ぎ。ある意味彼に子供ができたら不安要素いっぱいです。
ズキッ!!
………?なんで一瞬胸が苦しくなったのでしょうか?またもや不正脈?なら、分かりやすいはずですし、こんなに平和なはずありません。それこそ、ニックが大騒ぎです。
「シャーリー?」
「………あ、ううん、なんでもない。」
彼は忙しいから、心配をかけてはいけません。
微笑みを浮かべてから無言で本を選択した私は、近くにあるソファーに腰掛けたニックの膝の上に座りました。
「ニックは何を持っているの?」
「君と同じ分野の違う本だよ。」
ヒラヒラと揺らされた本は、『聖女について』という本でした。
「………聖女という定義は難しいわよね。」
「………………………。」
ニックは何も答えてくれませんでした。これはずっと私が悩み続けていることです。聖女とは何か、聖属性の魔力を持っている女性だから聖女なのか、それとも、優しい女神様のような母性溢れる模範的な女性だから聖女なのか、私は自分の間力属性を知ったその時から、ずっと自分の在り方を悩み続けています。聖属性という特殊な魔力を、人を助けることのできる魔力を持っているのならば、それをどう使うべきなのか、今の使い方であっているのか、ずっとずっと不安なのです。
「………マゼンタ元男爵令嬢も、あんなのでも聖女だったわ。」
あの事件後、マゼンタ元男爵令嬢は自らの希望通り北の修道院に身を寄せました。男爵家はお取り潰しになり、父親たる男爵は色々な罪が発覚して死罪。帰らぬ人となってしまっています。
「………………そうだね。人の婚約者を奪うような女の子でも聖属性の魔力を持っていれば、聖女と呼ばれていたね。」
「………聖属性の魔力を持っていなくても、歴代の王妃の中には聖女と呼ばれた女性がいたわ。」
私は自分がどうあるべきなのか、彼に決めてほしいのかもしれません。迷いすぎて苦しいのです。分からないのです。自分がどうあるのが正しいのか、どうあれば、必要としてもらえる人間になれるのか、分からないのです。
「シャーリーは今のままでも十分魅力的だよ。」
「そんなことを聞いてるんじゃないわ。私は私の在り方を教えてほしいの。決めてほしいの。」
「………それは、そんなことをしたら、それは、………君はシャーリーじゃなくなってしまうよ。」
「!!」
私は思わぬことに息を呑みました。人に決めてもらって人生を歩むのは私じゃない、か………。
「………じゃあ、私の聖女としての在り方を教えて。」
「コレもおんなじ。君が思う聖女が聖女なんだよ。」
私が思う聖女………、優しくて人を癒す人。それが私が思う聖女です。ですが、私はそんな人間にはなれないと思います。
「君は十分憧れの対象だよ。だから、君の目指す聖女像にはちょっとずつ近づいていけばいい。」
「………いいのかな、それで。」
「いいんだよ、それで。」
私とニックは静かに笑い合いました。
「本、読もっか。」
「そうだね。」
パラパラという小気味のいい音を聞きながら、私はゆっくりと本に目を通しました。彼のお膝はあったかくて居心地が良くて、安心できます。
ふと、私の手が止まりました。そして、とある本の一節をするりと指でなぞりました。
『人はそれを“恋”という。
そして、聖女は“恋”によって強くなる。』
どうしてかは分かりませんが、フックに輪っかをかけるかのように、この言葉が引っ掛かりました。コレは聖女にまつわる本です。なのに、何故このような言葉を遺したのでしょうか?“恋”なんてものが聖女を惑わすなんておかしなことです。聖女の力が、恋によって奇跡を起こすなど考えられないことです。
だって聖属性魔法の根源はただの魔力ですもの。
奇跡なんて起こりません。
聖属性魔法はただの特別な属性の魔力によって起こされるものなのですから。
「………ーーリー、シャーリー、シャーリー!!」
「ん?」
3冊目の本を半分まで読んだところで、ニックが肩を叩いて呼びかけてきました。
「お昼ご飯、」
「要らない。」
「え?」
「本、読んでる。ニックは行ってきていいよ。」
今とっても気になるところで止まっているのです。早く続き、続きが読みたいのです。聖属性魔法の根幹について論理的に書かれたこの本は、1冊目や2冊目の本よりも圧倒的に私の興味をそそります。それに、この感じならいずれ掴めそうなのです。私の恐怖の理由が、聖属性の魔法を使うときに稀に感じる得体の知れない恐怖の正体を。
「シャーリー、お昼ご飯を食べないなら禁書庫の入室許可を取り消すよ?」
「………。」
私は大きく息をつきました。彼はたまに横暴です。私がそんなことを言われたらどうするか分かっていて、わざとその言葉を使ってきます。
「………あと30分。」
「10分。」
「20分。」
「………分かった。あと20分だけだからね。」
交渉成立!!あと20分でこの本は読み切ってしまいましょう。集中すればできるはずです。
パタン、
読めました。読み切れました。やっぱり面白かった。的確な意見に実験検証結果のある文章、もう最高です。
「シャーリー、20分経った。」
「お昼ご飯は何にするの?」
「う~ん、城下に降りるっていうのも手だけれど………、」
「次の本が早く読みたいから食堂で。」
私の即答に、ニックは苦笑しました。
「目立つよ?」
「私はともかく、ニックはどこに行っても目立つわ。………さっき見たときに休憩室があったから、先輩にご飯を買ってきてもらってそこで食べる?」
「あ、いいね、それ。」
手を叩いたニックは先輩の事を呼び寄せました。笑顔で迎えた私とニックに、先輩は面倒臭そうな表情をしたあと、何がお望みですかと聞いてきた。おそらく私たちの会話をそれとなく聞いていたのでしょう。
「生クリームといちごの挟まったクロワッサン。」
「お肉定食とシュークリーム。」
私とニックは迷いなく答えました。小さい頃からよく食堂に紛れていた私たちのお気に入りメニューです。
というか、メニューにはないはずなのですが、私とニックが一緒に行動していると聞いたら料理長が作ってくれるメニューです。
「え、………ローゼンベルクはそんなのでいいのか?というか、それで足りるのか?」
「えぇ、それで構いませんわ。」
先輩はメニューにないものを頼まれた驚きではなく、量の少なさに驚愕しました。コレは教えておかないとやばそうですね。
「殿下は………、何故シュークリームを?」
「デザート。」
ニックはなんだかんだといって甘い物好きでいつも食後にデザートを頼みます。今日の朝食のデザートは季節のフルーツをふんだんに使ったゼリーでした。プルンと揺れるのが面白いのか、ニックはスプーンでつんつんやっていてとても可愛かったのですわよね。
「料理長にはニックと私の分の食事もくださいと言ったら渡してくれるはずです。ニック、」
「僕の方から一応一筆書くから料理長に渡してくれる?」
先輩はわたしたちの言葉に安心したかのように頷きました。ニックが一筆書くというのが良かったみたいですね。というか、わたしの言うことには反人半疑でニックの言うことは簡単に頷くって差別じゃないですか!!
今度迷惑かけちゃいましょう。
「シャーリー、意地悪はほどほどにね。」
「気が向いたらね。」
ニックはわたしの言葉に苦笑してから、口を開きました。
「ご飯を持ってきて来るので十分チャラだと思うよ。」
「ふんっ!!」
プイッと横を向いたら、私の椅子と化しているニックはあわあわと慌て始めました。彼はいっつも私のご機嫌を伺ってばかりです。
「シャーリー、今度の週末のお出かけは行けそう?」
「えぇ、もちろん行けるわ。そもそも私が新たな本との出会いを他人に水を差させると思ってるの?」
「……………ないな。」
「でしょう?これでも私、お出かけを楽しみにしてるんだからね!」
私は悪戯っ子のような笑みを浮かべてニックをつんつんと突っつきました。
ニックはむぅっと一瞬唇を尖らせましたが、やがて何かを思いついたのか喜色満面の笑みを顔に貼り付けました。綺麗ですが、絶対に裏があります。これは危険です。絶対にやばいです。私は何かニックの行け行けスイッチ的なものを押し込んでしまったようです。
十中八九やらかしましたね。さぁて逃げ道の用意はできているでしょうか。ま、なくても作り出せばいいだけですが。
「へぇー、シャーリーは僕との
「えっ!?」
「だって2人でお出かけでしょう?デート以外に何があるっていうんだい?」
「ふぇっ!?あ、う、」
ニックの想定外の言葉に、私の頭の中は見事にショートしてしまいました。2人でお出かけすることは今までにもよくありました。護衛を撒いて変装して2人で自由気ままに城下を歩き回る、学園に入るまでは日常茶飯事の出来事です。今回もその類のもので、そう、コレは幼馴染とのただのお出かけです。決して下心も何もない純粋な『お・出・か・け』だから大丈夫なはずです。
「た、たたた、ただのお出かけを、そそ、そんなふうに言うなんて、は、ははは、破廉恥よっ!!」
「………うん、君の恋愛偏差値が3歳児レベルなことは分かったよ。」
「なっ、ななな、流石にそれは酷いわ!!この前のガーデンパーティーでも、言われたけれどっ!!」
私は、お馬鹿サイテークソ野郎の元ご実家で行われた卒業を祝うガーデンパーティーのことを思い出しました。
「へぇー、なんて言われたの?」
「………にぶいって言われた………。」
「あぁー、うん、そうだね。」
ニックは苦笑して納得したように頷きました。私は否定して欲しかったのですが。というか、何故私が告白されたことに気がつかないからって鈍いってことになるのでしょうか。遠回しに言うから悪いのです。私は、正面から直球に言われないとわからないのですから。
「………恋愛小説の主人公みたいにあからさまなら私だって分かるわ。」
私がぽつりと呟くと、ニックは驚愕したように目を見開き、口をあんぐりと開けました。
「………え、待って、シャーリーへのアプローチは全部というか、本気な奴らは僕含めてみんな相当なものだよ?え、それすら気づいてないのに、小説の主人公並みなら分かるって?え?シャーリーのは歯が浮くような激甘な恋愛小説の主人公のアプローチすら軽く超えてるよ!!」
ニックはそのあと壊れたようにぶつくさぶつくさ何かを言っていましたが、やがて何か頭の中で整理がついたのか、がっくりと脱力して私の肩に頭をちょこんと乗せました。普通にちょっとだけ重いです。
「お食事を持ってきて運んでおいたので、食べにきませんかー、って、ええええぇぇぇぇぇ!!どうしたんですか!?殿下、そんな、必死にやってるのに上手くいかなくて自殺寸前の男みたいになって!!」
「自殺寸前ではないけれど、必死にやってるのに上手くいっていないのは事実だね。」
食堂から帰ってきたであろう匂いをぷんぷんさせて帰ってきた先輩は、図書館であるにも関わらず、びっくりするような叫び声を上げました。普通に言ってうるさいですし、なんだかその叫びによってニックがなおのことうなだれちゃっていますし、本当にもうやめてほしいですね。
「ニック、大丈夫?私でよかったら手を貸すわ。」
ニックのお膝の上でくるんと姿勢を変えて、ニックににこっと笑いかけました。幼馴染の彼が必死になってもできないこと、是非ともお手伝いしたいものです。魔王でも倒しに行くのでしょうか?
「うぐっ!!」
「あぁーあ、とどめ刺しちゃった。」
「え、えぇ?」
私はもっと項垂れて私をぎゅうっと抱きしめたニックと、苦笑した挙句憐憫の視線をニックに向けている先輩に首を傾げました。
「………こんなのずっとずっと前からじゃないか、項垂れるなニコラス!頑張るんだ僕!敵を排除するだけでなく、ちゃんと本人に向けてアプローチするんだ。頑張るんだ僕、頑張るんだ!!………侯爵に認めてもらうためにも頑張るんだ………!!」
「えっと、………ニック?」
私は私の身体に頭突きの如くぐりぐりと頭を擦り付けるニックを困ったように見つめました。というか、実際困ってます。ニックが何を言ってるのか綺麗さっぱり全くもって分かりませんし、頭突きというか、子犬の愛情表現みたいなのは痛いですし、先輩の『気付け!!』みたいなよく分からない視線がちょっと怖いですし、もう踏んだり蹴ったりです。
「よし!腹が減っては戦はできぬ、だ。食事に行こう!!」
「ふぎゃっ!!」
唐突に顔を上げて異国のことわざを口走ったニックは、私をお姫様抱っこにして立ち上がりました。
潰れた猫みたいな悲鳴が上がったのは、いきなりのことだった故ご愛嬌です。
「この王太子、タフだなー………。」
先輩が何やら呟いていましたが、ずんずん休憩室に向かって歩いていくニックのせいで、私には聞き取れませんでした。
「ちょ、ニック、揺れる!!揺れてる!!」
私が必死になってニックにぎゅっと抱きついても、何やら考え込んでしまっているニックは気がつかずに凄い勢いで歩いています。………これって歩くっていう表現で合ってるのでしょうか?
「ニコラス!!」
「え、あ、シャーリー?」
愛称ではなく名前を叫んだ私に、ニックは一瞬呆然とした後、私の名前を読んで首を傾げました。どうした?って聞いているようですが、どうして?ではありません!!危なく落ちるところだったのですからね。まぁ彼のことですから、いくら揺れたとしても、落としはしないでしょうが!!
「歩くのが速いっ!!揺れてるっ!!怖いっ!!」
「あ、………ごめん。気づいてなかった。」
「そんなの分かってるわよ!!」
私がぎゅっと抱きついていることに気がついたニックが、顔を赤く染めて抱き直しながら答えました。そこ、恥ずかしがるところですか!?
「何この夫婦漫才………。」
「はあ?」
思わずドスの効いた声で先輩に返した私に対して、先輩はひぃっ!!と悲鳴を上げました。
「王太子殿下たるニック相手に夫婦漫才は失礼ですわ!!先輩、それくらいの常識くらい知っておいてくださいまし!!!」
先輩は曖昧に私の叱責に頷きました。
なんですか?その生返事は!!
「ニックもニックよ!!何顔を赤くしたり青くしたり、忙しいことしているの!!あのねぇー、あなたも王太子なのよ!!何を成人してものらりくらりと遊び呆けているの!!いい加減にさっさと婚約者を作りなさい!!」
「え、あ、うぅー、」
顔を逸らしたニックにイラッとした私は、彼の顎をクイっとこっちに向けました。
「何か言ったらどうなの!?」
「うぅー、
『す、すすす、す好きですっ!!僕と婚約してくだしゃいっ!!』
うぅー、噛んだよー。」
物凄い大きな声で叫ばれた言葉に、私は目を見開いて固まりました。フリーズしました。ピシリと音がして動けなくなりました。
「………………………。」
「しゃ、シャーリー?」
「………………ふぁ、ふぁい?」
ぼふんと音がしたんじゃないかってくらいに頭に血がくらくらと登っていくのが分かります。
え、え?
好き?ニックが私を?
え、え、
「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
私は慌ててパッと口を手をで塞ぎました。
え、え、えぇ!?な、なにかの冗談ですよね!?え!?
「僕は本気だよ。」
「………………………、な、何言ってるのか?私たち幼馴染だよ。」
「幼馴染の結婚って、貴族社会ではよくあることだよ。」
「………………。」
私は何も言えなくなりました。だって貴族社会で幼馴染との婚約と言うのはよくある当たり前のことです。そして、貴族社会で幼馴染との婚約というか、結婚ほど貴族の女性にとって恵まれたものはありません。だから、この婚約は恵まれたものなはずです。
「………君は僕との婚約は、結婚するのは嫌?正直に答えて。」
「………………、…………分かんない。」
王族の誘いを断るなんて本当はいけないことです。ですが、本当に分からないのです。彼といるのは元婚約者のように不愉快でも苦痛でもありません。ですが、それは彼が気をつかってくれたり、気が合う幼馴染であったりするからであって、その、えっと、あの、………………。
「僕、ずっとずっと君のことが狂おしいほど大好きなんだよ。」
真摯な瞳に射抜かれた私は、ふいっと彼から視線を外してしまいました。
「君は気づいていなかったみたいだけれど、ずっとずっと僕はアプローチしてたんだよ。あの馬鹿と婚約する前からずっとずっとアプローチしてたんだ!!………君は全くもって気づいてくれなかったけど。」
「………………。」
私は居た堪れない気持ちになりました。彼がアプローチしてきていたなんて知りませんでした。気づきませんでした。気づこうともしませんでした。
「………僕はいつまでも待つよ。君が返事をくれるまで。だから、いっぱいいっぱい悩んで、君なりに考えて答えを出して。待ってるから。いつまでも待ってるから。」
「………………………。」
熱くて激しい、恋焦がれるような炎を宿した視線を向けていた彼はそう言って、目を瞑ってから大きく深呼吸をしていつもの柔らかくて甘やかなふんわりとした笑みを浮かべました。瞳に宿っていた激しすぎる熱異常なまでのもぷつりと隠れます。
やっぱり彼は優しいです。彼のいきなりの告白にこんがらがって困り果てたこんな私にも気をつかってくれます。
「さあ、ご飯にしようか。シャーリー、これからは積極的にアプローチするから覚悟してね?」
前言撤回、彼は優しいけれども、鬼畜です。
私をお姫様抱っこしたままでパチンとウインクをした彼は、その後もずっと私を離さないで1日を過ごしました。ですが、彼が言ったような積極的なアプローチはなく、ただ穏やかに食事をとって一緒に読書をしました。先輩が蚊帳の外だったのは言うまでもありません。
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