【4】吃音のゴブリン
≈≈≈
「わ…私も、つ…連れて、い…行け、た…『たまご泥棒名人』、よ」
骨ピが荷物を片付けている時、一緒に片付けを手伝ってくれていた仲間の男が骨ピに申し出た。骨ピが荷車を
彼は
何をどう語るか、ではない。ゴブリンにとって大切なのはその者が『何を
「……ふむ」
骨ピはしばしの間、仲間の男の顔を見ながら
この仲間の男が、自分の両親から与えられた名は【
彼は「星の位置が変わるのは自分たちの『台座』である大地が動くため」などと言って、しょっちゅう仲間のゴブリンたちから失笑される。骨ピは笑わない。大地は普通動かないものだが、かと言って積極的に愚かなゴブリンの言うことを否定する根拠もまた彼は持たないからだ。
むしろ、骨ピはその
問題はこの男がゴブリン特有の『勇気』の変わりに、なにか別のものを持って生まれたということだ。この男は、ヒクイドリのたまごを盗むよりも、イノシシに乗るよりも、他の氏族との血
果たして、この男を荷物
「た…頼む。は…母に、え…栄養の、あ…あるものを、た…食べさせて、や…やりたいのだ」
真剣な表情で愚かなゴブリンは骨ピに言った。
彼は『優しいゴブリン』でもあるのだ。
「分かった。『優しいゴブリン』よ。ただし俺の言うことに
骨ピの言葉に優しいゴブリンは大きく
To Be Continued.⇒【5】
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