第5話 狐憑き
はあ、Mさんに紹介されてきんしゃったとですか。
はい、はい。そうですねえ。
うちの人間も、確かに小さか頃に
詳しく聞いても、よかこたなかて思うばってんですね……。
以下、方言のため文字起こしにて標準語へ変換済の記事。
『狐憑きは、昔からあるみたいですよ。このS県では。Mさんも何で紹介したかなあ。あんまりね。そういう話はしないようにしてるんですよ。この県は田舎ですから、噂なんてものは広まりやすいですし。田舎は、良くも悪くも人が分かりやすい。格好の的になりますからね。年寄りも多いし、じっと聞き耳を立てている人間は多いものですよ。だから、なんていうかなあ。――そう、田舎での
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます