はっぴーえんど

@Crooked_spine_

第1話 ともだち

僕には友達がいない。

僕は半年前にこの街へ引っ越してきたばかりだった

僕は学校の友達と仲良くしたいが、クラスのみんなは僕を邪魔者として扱う


きっとそれは僕がただ他の街から来たからという理由なだけだ。



どうして僕はこんな気持ちにさせられているのだろう。



だが、ある日そんな僕にも遊んでくれるともだちが増えた。

ともだちとは僕が一人で公園で遊んでいたとき出会った。

かれは僕と同じ学校ではないらしい。

だがそんな彼と一緒に遊ぶのが楽しく大嫌いな学校も我慢できるくらいになっていた。



学校で僕は存在して居ないかのように感じる僕は透明人間だ、友達を作ろうと話しても無視されて先生に相談しても良くはならない。

僕の親が学校に話しても結局変わらなかった。



そんな毎日を変えてともだちに僕は感謝している。ずっといっしょに遊んでいたいと思った。

互いにずっと一緒に遊ぼうと約束した。



だが、ともだちと遊んでいた時に僕のクラスのリーダーのような人気者が数人の友達を連れて僕達が遊ぶ公園にやってきた。

そのリーダーが僕のことを特に嫌っている。

僕とともだちが遊んでいる横でボール遊びなどを始めとても楽しそうにしていた。


僕はそれを気にせずともだちと話したりしていた。



その時一瞬僕の所にボールが飛んできた。

僕は反応することができず顔に当たってしまった。とても痛くて涙が出てきた。

周りが見えないくらい泣いてしまった。


ボールを当てた彼らは最初とても笑っていた、そしてボールをもう一度僕に投げようとしていたときに。

ともだちが守ってくれたようだった。




涙が引いて落ち着いた頃には彼らはいなくてともだちが慰めてくれていた。



その日以降彼らが僕に絡んでくることはなかった。



だが学校でのいじめが少しずつひどくなってきた。

最初は平気だったが少しずつ僕の体に傷ができてきた。

ともだちと遊んでいるときにその傷が見えてともだちはすごく僕の心配をしてくれた。

それと同時にともだちの表情に今まで感じた事のないほどの怒りを感じた。





そんなある日、ともだちが僕に夕食の後夜こっそり公園で遊ぼうと誘われた。

僕は夜に外へ出たことがなかった。それに夜遊びに行くという考えがなかったからとても興味が湧いた。



僕はその日いつもより早く夕食を食べ終えた。

そして自分の部屋に戻り。

窓からこっそり抜け出した。


窓を出た先には見た事のある知らない世界が広がっていた。

窓から見える小さな夜空とは比べれないほど大きな星の海が広がっていた。


ただの家に感じていた周りの家もきらめく飾りのように眩しかった。


公園につくと、ともだちが待っていた

すぐにともだちと遊んで夜の街に感動した話をした。

そうしていると何故か公園に同じクラスの人たちが集まってきた。


どうしてみんなが来たのかわからなかったが、ともだちが皆をまとめて大人数で遊ぶことになった。



初めてみんなと仲良くあそべて僕は楽しかった。

僕をいじめるリーダーは僕に近づくことはなくチーム戦のときには必ず僕の敵だった。



チーム戦で遊んでいる最終種目が互いのチームのリーダーの木登り競争だった。

僕達のチームのリーダーがともだちで、相手チームのリーダーは僕をいじめる彼だった。



僕の掛け声で2人は同時に木を登りはじめた。

互いにとても早く登っていきとてもいい勝負をしていた。

だがギリギリのところでともだちは彼に邪魔をされ手を滑らせてしまった。

彼はともだちを落として1位になった。


木の上で彼はおどけていた。

ともだちを落として買った彼がとても憎く感じた。

その瞬間、友達が彼の後ろに現れ彼を突き落とした。



彼は大きな声を出しながら地面に落ちた。

木の下には柵がありそこへ彼は落ちたようだ。



クラスの女子が悲鳴を上げた。

その悲鳴を聞いて公園の近所に住む大人が通報し警察が来て今日の事をクラスのみんなに聞いていた。


だが皆が言うことがバラバラだった

彼が1人で木に登ったという人もいれば、気がついたら落ちる瞬間だったと言うものもいた。

なぜ夜に公園に集まったかと言うのも人それぞれで話が違い何も解決せずに終わった。





それから僕は僕をいじめるリーダーが居なくなった学校が楽しかった。

みんなと仲良くするうちに僕がみんなのリーダーのような立ち位置になっていて、僕のような思いをしてほしくないのでみんなと仲良くしていた。



新しくきた転校生にもたくさん遊びに誘ったりして誰も仲間はずれにしないように僕は意識していた。

でも転校生はあまり遊びに参加してくれなかった。



気が付くと僕は学校終わりに友達と遊ぶのが楽しくてともだちと遊んでいた公園に行くことが無くなっていた。



同じクラスのみんなはあの事件以降公園に近づきたくないみたいであの公園でみんなで遊ぶ事が無かった。



同じクラスの友達と遊んだ日の帰り道、僕は久しぶりにあの公園の横を通った。

公園には3人の人影がありとても仲良さそうに遊んでいた。



そんなに昔の事ではないのに少し懐かしい気持ちがした。




すると後ろから

「今日の夜一緒に遊ぼうよ。」


振り向くとそこにはともだちが立っていた。


そして

公園の人影が消えていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

はっぴーえんど @Crooked_spine_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ