エピローグ
三日目が終了した。リザルトは以下の通りである。
収入
エメラルド 9,255,000,000
支出
鍵3点セット(俺) 1,580,000,000
謎のガラクタ剣(澄火) 300,000,000
謎のスキルスクロール(俺)3,800,000,000
ガラクタ合計八個(澄火) 2,900,000,000
収支
675,000,000
おかしいな……92億の収入があったはずなのに、残ったのは7億足らずだ。
ちなみに澄火のガラクタ8種の内訳は以下の通りである。
謎の古文書×1。澄火に解読の趣味があったとは驚きである。
何をやっても落ちない汚れ(司会者談)がついたペンダント×2。おそらくお揃いだ。
謎の瓶×3。どれもこれも歪な形をしていて、何やら禍々しそうな液体や気体が詰まっている。一体澄火はこれをどうするつもりなのだろうか……
銃×1 一日目ではなく三日目に出てきたことからもわかる通り、謎の品である……形状は一般的な形をしているものの、弾丸の装填口が一切ない。エルヴィーラ王女曰く、アーティファクトでもないらしい。一体澄火はこれをどう使うつもりなのだろうか……
眼球×1 謎の液体にぷかぷかと中性浮力を保ったまま浮いている眼球である。視神経なんかはついていない、ただの眼球だ。ぶっちゃけかなり怖い。一体澄火はこれをどうするつもりなのだろうか……
まあ、俺も謎のスキルスクロールに38億も注ぎ込んだので人のことは言えない。このスクロールは、ダンジョンに入ったら早速使うことにしよう。
「特にトラブルなく終わりましたね……」
「ええ。本当によかったですわ」
オークションの全日程が終了し、あとはエルヴィーラ王女を見送るだけとなった。
俺たちは安堵と共にそんな会話をかわすが……失念していた。そういう会話は……世間ではフラグと呼ばれていることを。
ずん。
そんな鈍い音が響き、若干暗い会場に夕暮れの光が差す。そして会場の空中にいくつもの扉が現れる。
いや、あれは……
俺は考えるより先に蒼刀を出現させ、
––––閃劇・終
間違いなく俺の技の中で最速の一撃。
しかし、その人影は俺の技が当たる直前、パシャリと赤い液体になって消えた。
「これは……」
その意味するところは……
俺が思考を回すよりも早く、扉の中から沢山のの人間が舞い降りてきた。
誰も彼もが探索者能力を持った奴らだ。
「襲撃だ!」
誰かが叫び……そして、戦争が始まった。
To be continued……
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