第2話 Revive

「何勝手なことしてんだ!」

そう言いながらスーツ姿のナイスバディでポニーテールの見た目20代前半そうなよく分かんないオネイサンは私の体に手をかざす。


なんか怒られてるんだけど。

なんだコイツ。

あれ。

さっきまですっげぇ痛かったのに、今は全然痛くないんだけど。

あ、じゃあやっぱりこのまま


「死ぬわけないだろう。というかそのままポックリなんて絶対させないから」

「えー」

私の考えてること読み取らないで欲しいんだけど。

やだ。えっち。


「誰がえっちじゃ」

「うわ。ホントに読み取ってる」

「そもそも、「えー」って。生き返りたくないのかい」

「んー、そこまで」

「えー」


言葉とは裏腹に彼女が私に手をかざしているうちにみるみる痛みが引いてきた。


「さ!とりあえず立って歩いてそのまま自分の部屋にGoできるくらいには回復したろ!立ってみな!」

「立てな〜い。立たして〜」

「ふん!」

「痛い!痛い!この痛いはさっきと違うベクトルの痛い!」


コノヤロウ、多分おそらく同い年だぞ。

乱暴に私の体を起こしやがって。


「じゃ、とりあえずアンタの部屋にでも行って細かい話しようか。自己紹介もだしさっきの音でもう何人か寄ってきててもおかしくないから」

「ああ、いいよ。パックの麦茶でもてなしてやるよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る