第4話その頃魔法使いは、、、
少し時を遡り妖精の少女達と魔法使いが別れた所から魔法使いは平穏だった森を一度悍ましい森に変えた張本人を探すため風魔法を身体全体に覆いその風力で森の上空の辺りを飛行していた。しばらく飛んでいると突如魔法使いに寒気が頭から爪先の所まで走った。
「なんだ!今とてつもない気配を感じたような、、、いや気配と言うより視線?」
困惑しているとふと魔法使いは耳元に生暖かい空気を感じ軽く右に首を傾けた。
「自然に対する信仰心がないなんて憐れな人間だね」
そこにはツインテールでサイズオーバーな程のtシャツを着て膝に届くほどの長靴を履いた。華奢で可憐な妖精が目と鼻の先にいた。魔法使いはすぐさま魔力の塊をぶつけた。
「スズメの涙程の躊躇は無いんだ〜へ〜」
瞬間、力と力がぶつかり空間が轟くこの時からもはや森に安全と呼べる場所など無くなってしまった。魔法使いの鋭い魔力が妖精の顔面を穿つ妖精はケタケタと笑いながら四方八方に分裂していくその光景を見て魔法使いは唖然としてその場に立ち尽くす。そして徐に魔道書を取り出し無機質な声で
「あれは何か答えろ」
そお問うと魔導書は
「はい、答えますおそらく高純度な神秘から生まれた妖精の可能性が高いです。」
その返答を聞いて魔法使いは深い溜息を吐き
「バケモノが」
と、言うと半径数百mもある魔法陣を展開し幾千の矢を魔力で作り上げ分裂した妖精全てに向け一斉に発射した。だが、
「シールド」
当たることは無かった。妖精達は向かってくる矢に対して防御魔法を発動したのである。そして今度は妖精達による反転攻勢が始まる。まず手始めに魔法使いに向かって魔力をこねて木の根っこのような物を作り出しそれを圧倒的物量の暴力を浴びせた。魔法使いはすぐさまシールドを展開したが
「ファ!」
その圧倒的物量で押し切られ魔法使いは数キロ先の森の川に飛ばされた。その一撃で魔法使いは朦朧とした意識の中気を失い。ふと妖精が近づき
「ねえ?人間少し僕と話をしよう」
そう言うとすぐさま妖精の内側から天にも届きそうなくらいの魔力が吹き出したその時
「ロック」
その言葉が発せられると眩い光に包まれ魔法使いが目を覚ますとそこは今までいた森とは違うまた別の樹海だった。妖精は語りかける。親しみを持って
「人間がこの地に入るのは一体何万年ぶりだろうね」
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