第3話カーテンコールのその奥に…
娘:・・・ど、どうして、こんなに人が転がってるの?
執事:ここはご主人様のコレクションでございます
娘:なんで・・・この人たちは生きてるの?
執事:はい。生きております
娘:じゃあなんでみんな倒れてるの!?
執事:ああ、これはご主人様の薬で動かなくなっただけですよ
娘:・・・薬?
執事:はい、先程お嬢様が飲まれた薬です
娘:・・・どういうこと!?
0:娘は主の元へ走る
娘:ねえ!主さん!さっきの薬は何!?
主:おお〜お嬢さん!私のコレクション見てくれたのかな?
娘:さっきの薬は何なのって聞いてるの!!
犬:わん!わん!どうしたの?眉間(みけん)にしわ寄せて、僕柴犬!
ロボ:素晴らしい、怒りの雷が脳裏にピカっと僕はロボ
娘:黙ってなさい!あんた達さっきからうるさいのよ!
娘:聞いてるの!?主さん!
主:・・・ふっ!
主:はっはっはっは!!
主:可愛らしいねぇ、その焦った顔・・・怒鳴る声
主:素晴らしい・・・台本通りだ、君はいい役者だ
娘:何言ってんの?説明してよ!
主:君のおばあ様は今どこにいると思う?
娘:・・・私の家に
主:はっはっはっは!!
娘:何が面白いの!?
主:先程の部屋に戻ろうか
主:みんなもついてきたまえ!
娘:離して!!やめて!!
主:さあ、先程の部屋だ
犬:わん!わん!一件落着、僕柴犬!
ロボ:封印されしモンスター達よ・・・
執事:お嬢様、あなたは時期に脳が働かなくなり、体も動かなくなり、声も出なくなります
主:う〜ん!今のうちにたっぷり悲鳴を聞かせてね
娘:どういうことか・・・説明してって
主:君がこの館に訪れることはあらかじめ把握していたのさ
主:楽しい時間だったよね?幸せな時間だったよね?
主:仲間に入れてもらえなくて寂しかった?
主:でもそれも台本通り!私の書いた台本が君の人生のエンドロールまで導いてあげたのさ!!
主:さあ、ハッピーエンドかバッドエンドか・・・どう演じるかは君次第だよ
犬:わん!わん!最後まで楽しんでね!
ロボ:君の活躍は素晴らしかった!
犬:エンディングの時間だわん!
ロボ:最後まで演じてくれ!ウィーンガシャ!
主:おばあ様の薬を貰えて嬉しかった?
主:でも、もう君はお人形さんになるんだ
娘:・・・あっ
主:力が出なくなったね〜!
主:もっと面白いものを見せてあげようか、力を振り絞って横を向いてみて
娘:・・・っ!!
娘:おばあ・・・ちゃん?
主:そう!!君のおばあ様がこんなところに!
主:感動の再会だねー!!嬉しいでしょ!?
主:君のおばあ様は僕のコレクションだったのさ!
娘:おばあちゃん!返事して!おばあちゃん!
主:悲しいかい?
執事:苦しいかい?
犬:辛いかい?
ロボ:泣きたいかい?
主:もう死にたいかい?
執事:すぐ楽になるよ
犬:言い残したことはないかい?
ロボ:後悔はないかい?
主:最後に言ってごらん?
執事:最後まで泣いてごらん
犬:最後まで叫んでごらん
ロボ最後まで楽しんでごらん
主:最後の最後まで・・・
娘:・・・おばあちゃん
娘:返事して!!おばあちゃん!
娘:ねえ!!おい!!
娘:お前ために私は森を歩いたのに!!なんでこんなところに居るの!?
娘:返事しろ!!ばばあ!!
娘:お前のせいで・・・私まで
娘:ふざけんなよ!!ばばあーー!!!
娘:・・・え?
娘:・・・な、なんで、おばあちゃんの目から涙が出てるの?
主:ああ、言ってなかったね、お人形さんは動かないし喋らないけど
主:意識はあるんだ
主:ひどい子だな〜自分のおばあ様をばばあだなんて
主:おばあ様のその涙は何の涙だろう?
主:君が助けに来てくれたからかな?君がばばあって言ったからかな?
主:自分のせいで孫が・・・かな?
娘:お前ら・・・
娘:許さ・・・
主:素晴らしい演技だったよ。お嬢さん
執事:ご主人様、これで台本は全て終了しました
主:ん〜ご苦労
犬:一生懸命!僕柴犬!
ロボ:僕達は・・・長い戦いを終えた、僕はロボ
0:これにて全ての台本が終わりました!
0:それでは、カーテンコールの時間です!
0:皆様、盛大な拍手を!!
:拍手(ここから先ヤジ飛ばしたりしても良いです)
主:私は主の(自分の名前)です!
:拍手
執事:執事役の(自分の名前)です!
:拍手
犬:犬役の(自分の名前)だわん!
:拍手
ロボ:ロボ役の(自分の名前)ウィーンガシャ!
:拍手
主:そして!本日の主役のお嬢さん!
娘:・・・
:主、執事、犬、ロボ。一斉に
主:はっはっはっは!!
執事:はっはっはっは!!
犬:はっはっはっは!!
ロボ:はっはっはっは!!
主:泣いちゃった
0:〜END〜
【声劇台本】カーテンコールのその奥に…【女性1不問4】 ゆる男 @yuruo
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