第2話 新たな出会い

入学式から数週間し、ある程度高校にも慣れてきた。

「僕もそろそろ部活を決めないと…」

そう一言、一緒に帰っている友人こと

赤井チカに話しかける。


「んー、じゃあ!バレー部に入りなよ!私マネージャーになるんだ!」

とチカが返す。


「僕が運動苦手なの知ってるだろ?」

そう、僕は運動が大の苦手なのだ。

運動会や球技大会というものは地獄でしかない

そんな僕がバレーなんかしてみろ、たちまち

負け続きの弱いチームになってしまうぞ。


そんな僕にチカは

「苦手だから練習するんだよ!何事も挑戦ってね。偉い人も言ってたよ?」


「偉い人って誰だよ笑」

とお決まりのような返しをする。

「まぁ僕は図書部にでも入ってゆっくり本を読むよ、大好きな本に囲まれる高校生活も悪くないはずだよ。」


「えーー、もっと青春を謳歌しなよぉ…花の高校生活だよ??もっとエンジョイしなくっちゃ!でも、ハクが図書部がいいって言うなら……じゃあ私も一緒に図書部に入る!」

とチカが僕の予想を覆す一言を放った。


僕は最初、何がなんだか分からなかった。


「あの活字が苦手なチカが図書部に?」

と聞くと


「うん!!」

と二つ返事が返ってきた


僕としては嬉しいが、なぜ同じ部活に入ろうと思ったのだろう。


そして日は進み、ついに入部の日になった。

そこでも再び自己紹介を行ない、先輩達と

交流をし、無事何も無いまま部活を終え、

図書室を出ようとした時、後ろから小さな声で

「ぁ、あの…」

と聞こえてきた

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