私たちが魅せるエンドロール

干支丸 過負荷

第1話

??? 「やぁ!初めまして!」

「私は人間の仮面ペルソナ!」

まずこの物語を読むにあたってお願い事が1つある。それはこの物語が本当に起きた出来事だと信じて読むこと。


分かったかな?


それでは…私とはまた何処かで会おう…



桜が咲き誇り、春の温もりを感じながら、

この春、青霧ハクは高校1年生へと入学した。


そう…この時はまだ何も知らない…


キーンコーンカーンコーン


入学式が終わり、皆がそれぞれの教室と入り

新しい生活や出会いに期待を膨らませながら

1番最初の授業のチャイムが鳴った。


やはり、なにか特別な事が起きるわけでもなく自己紹介を終えていき、僕の番になった。


「西尾中出身、青霧ハクです!趣味は読書、1年間よろしくお願いします。」


などと普通の自己紹介を済まし、この場を上手くやり過ごした。


そして1時間が終わり休み時間


「やっぱり高校でも同じクラスなんだね笑」

と聞きなれた以下にも女の子らしい声が聞こえてきた。幼なじみの赤井チカだ。

こいつは小中と全て同じクラスで家も近所、いわゆる腐れ縁と言うやつだ。


「なんで不満そうな顔するのよ、ずっと一緒に居てくれる幼なじみなんだからもっと喜びなさいよ!」

とムスッとした表情でチカが言う。


僕は「ごめんごめん笑今回も一緒で嬉しいよ、高校でもよろしくね」

とそれっぽく返す。


実を言うと僕はチカのことが好きだった、小さい頃からの知り合いで何をするにも一緒だった。そうしているうち、いつのまにかこの想いは恋へと発展していたのだ。

チカも同じ気持ちならどれだけいいだろう。

何度もそう願ったが、自分から言い出す勇気もない僕にはチカと付き合うなんて夢のまた夢だ


だが、この想いも後に間違いだったのではと思う。



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