第2話

 ギルドside

「ギルマス!!冒険者の命を預けるのも仕事の内なのに何で行かせたんですか?」


「行きたいなら行かせてやればいいさ」


「ギルマス!!」


「まあ、危険になればすぐ戻って来るだろう」


「しかし」


「別に目的の場所もわかっているしな、それに勝算があって案外行く方法考えているのかもな」


「確かにそうですね」


「納得したなら良かった。さて仕事に移れ受付ちゃん」


「あ、ギルマス、他にこのクエスト受けた人はいたんですか?」


「……いるらしいな」


「ええ、いたんですねどんな人が受けたんですか?」


「まあ他のギルドでの話だが受けた人間は高ランクの人だったらしいな」


「らしい?」


「ああ、情報があやふやなんだ、噂だけが飛び交っている状態だけんなんだ」


「どんな噂ですか?」


「不死鳥は存在しないとか。後は受けた者は帰ってきてないとか、魅了して灰にするとかだな」


「信憑性もなさそうな話ですし、そもそも不死鳥は存在しないとかおかしくないですか?」


「まあ、噂だからな」


「そもそも、この不死鳥がいる火山地帯に他のクエストで行った人はいないんですか?」


「まあ、火山地帯で素材クエストもあったりするがあれは火山地帯の外れだからな」


「そもそも、いるという確証があって出しているんですよね?」


「まあ、そうだろうな」


「無事に戻ってきて欲しいですね」


レイジアsidek

 僕は不死鳥のいる火山地帯に向けて向かう。道のりはここから町、村を歩いて約2日ぐらいの距離であり、食料、経費とかさむため割にあわない場所である為、受ける人は少ない。目的の場所にはトラブルもなく。火山地帯入り口付近には着く。


「ふう、到着だね」

到着してリュックにある荷物を確認する。


「さて!!」

 青年は苦しい表情になり膝をつき、息をあらげる。


「っふう、流石にしんどい」

息を整え歩き始める。火山の熱気がひどく身体を保護する装備をして、歩き始める。

歩く場所は迷いがなく、モンスター出る気配もなく進むと火山の中心部につく。


 その場所にマグマが煮え立つ場に立つと爆発音のように鳴り響き火山灰、火の粉が飛び上がり身体がマグマの熱にあたり燃えるが服だけが燃え、黒く変色した身体が出る。


「ふう、やっと会えたね」

マグマの熱からなのか何かの影が見える。それを確認すると人影っぽいものが見える。


「その影が見えると燃え上がる人の形になっている」


「っふう、やっと会えたかな」

 その人型の炎の形状に話をし始めると炎が消え失せると女性が表れる。


「呪いを受けて背負い続けてありがとう」


「……ああ、別にいいよ、この呪いを背負ったからこそあえたので」


「貴方には申し訳ないことをしてしまいました」


「別に良いさ、さてそれじゃあお願いします」

 その女性に手を触れると青年は身体を燃え上がり一瞬にして灰になる。


青年の身体が灰になった後、女性は炎のように燃え上がり鳥の姿になりその青年の灰を光にかざしてらしていく。




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不死鳥の旅路 牧村和樹(グレイレッド) @gurei0507

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