不死鳥の旅路
牧村和樹(グレイレッド)
第1話
常に各ギルドに一つだけクエストが残り続けてるものがある。
そのクエストは過去から残り続けている。
どうして残り続けているかわからない。
そのクエストは噂が一人歩きしており何年もおいており紙が変質する状態まで貼られている。
ギルドの人に尋ねると、このクエストは不死鳥を見つけて証明する物を持って来て欲しいとのこと。ただし報酬はない。と毎回ゆう為、誰もクエストを受けるものはいない。受けるものはいたのか?尋ねると過去に数人は受けたものはいるが戻って来た者はいないとのこと。尋ねた者は報酬もなしにリスクをとる者などおらず、ずっと残り続けている。
何故はがさないのか尋ねると。依頼主が貼っていて欲しいとのこと。この段階で不思議でもあり依頼主は変わった人だなと思う。この依頼はどうして貼られているかわからずにいる。依頼主はギルド側にずっと貼り続けられる分、月額を払い続けなければいけない為、依頼主に手紙で報酬内容を変えないかの交渉催促するもそのままで良いと返って来るとのこと。果たしてこんなクエストを受けようとするものがいるのだろうか?
とあるギルドに大きなリュックを背負った小柄で華奢な青年がドアを開け、迷いのない歩き方で紙をとりギルド受付に持っていきギルド職員に青年は紙を持っていく。
「………すいませんお願いします」
「はい、お預かりします」
ギルド職員が渡された紙を渡され確認すると顔色、表情が変わる。
「あ、あ、あの、このクエストでいいですか?」
「はい」
迷いもなく答える。
「ええと、レイジアさん、報酬は何もありませんよ」
「はい」
「レイジアさん最低ランクのEランクですよやめておいた方が」
「大丈夫です」
「クエストは高難易度のエリアを行き来するんですよ無駄死にするだけです」
「大丈夫です」
「大丈夫じゃないです。はっきり言いますが貴方の実力ではとてもではありませんがクリア出来ないですし不可能です」
「でも、条件には受けられるランクの条件は特に書かれていませんよね」
「……確かにそうですが、それでもだめです」
「どうしてですか?」
「ギルドは命を危険にさらすようなことを止めるのは当然じゃないですか」
「お願いします。このクエストをどうしても受けたいんです」
「どうしてこのクエストを受けたいんですか?」
「不死鳥を見たいからです」
「それだけが理由ならだめです」
「理由は本当に見たいだけです」
「みたいだけなら」と声を出そうとするも
後ろからのドアが開きガタイの良い男が出て来る。
「どうしたんだ?騒がしいぞ」
「ギルマスお願いします。止めて欲しいんですが」
「うん」
ギルマスはクエストの紙を確認して渋い表情をし始める。
「……レイジアか」
「ギルマス」
「レイジア、どうして受けるんだ?」
「不死鳥をみたいだけです」
「本当の理由を教えることが出来ないと俺も良いとは言えないんだよな」
「本当に不死鳥を見たいだけです」
「………ふむ、条件付きで良ければ良いが」
「ギルマス!!」
ギルドの受付が声を上げる。
「おい落ち着け受付ちゃん、怒る前に聞け、レイジア条件だがギルドは責任を持たないことを条件でよければ良いか?」
「ギルマス!!!」
さらに声を上げる。
「受付ちゃん、止めても聞かねえならもう仕方ないからな。おいレイジアこれにサインしたら受けて良いぞ」
「ありがとうございます」
すぐにレイジアはサインをし終え外に出る。
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