その名は
じつのことをいえば漣拓緋というのは男の本名ではない。秘密警察につかまり強制労働を強いられた際にオペレーターの入力ミスで1つ前の人物と同姓同名になってしまった。男は一応は名前がまちがっていると指摘をしたがこの時代の公務員はいいかげんなもので結局そのまま修正されることなく漣と呼ばれるようになった。まもなく本名じゃないほうがなにかと都合がよいことに気がついて彼はそのまま漣拓緋として生きるようになった。まだ人類が絶滅する前のはなしだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます