二十二年 十一月  「凍てつく大河」

 お題写真は海外のようです。大きな石造りの橋が向こう岸までかかっていますが、欄干の古風なランプも橋も道も、橋の下の川面も一面雪景色です。それも日本の雪景色と微妙に違って、スケールのおおきな雪景色。


 マンモスのむくろは雪に埋もれて☆並選


 毎年毎冬こんなに雪が降るのであれば、一万五千年前に滅んだと言われるマンモスもその痕跡も、雪に真綿のようにくるまれて万年雪の底の底、永久凍土に埋もれているのだろうと長い長い時間を想像しました。



 雪しまき大河は見えず銀世界♥ハシ坊(何度目だ)


 あれは半年ほど前のことでした。冬の歳時記をめくっていて、あることに気がつきました。なんということでしょう。「銀世界」が無い! 絶対、冬の景色に使われるポピュラーな「銀世界」が無い!! わたしは元々語彙が貧しい上に何を作っても季重なりに陥ることばかり。これだ! 「銀世界」を使って(ちょうど五音だし)次の俳句は天か地か、さあどっちだ。……。うわー、ハシ坊だつたー。


 夏井先生のコメントには「銀世界という大雑把おおざっぱな言葉に頼らないで、自分の力で描写をしなさい」とありました。確かに銀世界って言われたら百人が百人、自分の銀世界を想像しますよね。う~む、さすがは夏井先生だ。痺れるぞ。


 ついでに、季語の「雪しまき」は雪交じりの強風のことです。

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