二十二年 十月 「小雨の銀座通り」
この回から、投句していいのは二句だけになりました。いくつも作った句の中から自分で選句するというのは恐ろしく難しくて、これぞと思う句が並選で「ボツ確定」と出した句が人だったりはよくあります。分からないのがどこだか分からない。早くこのループから抜け出さなくては。
暁烏は夜が明ける頃に鳴くカラスのことです。落語ではお馴染みです。季語は「青時雨」。雨上がりの木の下をくぐるとき、葉に溜まっていた雨水が降りかかってくることをいいます。つまり雨は止んでいる状態です。
雨の上がった明け方の銀座通りで、カラスが物欲しそうに鳴いています。生ゴミはカラスにとっては普通に朝御飯だけど、人間の社会では「ごみ」にされちゃうんだよ。ゴメンね。人間は身勝手だね。もっとお洒落に共生できないのかな。
面影の潤むガス灯花の雨☆☆人
季語は「花の雨」です。銀座と言えば桜とともにガス灯が有名だった時代があったそうです(最初のガス灯は明治七年です)今でもレトロな灯火は夜の銀座を彩っています。雨が降りガス灯の火も滲むと、あなたがいつもと違う別な人に見えました。春の宵の幻でしょうか。人入選でした。
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