6-3
平「どうやら、貴様の命もここまでだったようだ。最後の直番の手を煩わせる必要も無かったな。ハハハ……」
然は、その時、やっと裏庭へとやって来た。
然「やはり、そうでしたか……さきほど六曜賽の目がアレでしたから……こんな事になるのではと心配していたのです……」
闘は、微かな声で、然に言った。
闘「然、仏滅だったのか? 俺達、もうダメなのか?」
然「違います。 しかし、こちらが、有利になる時間は短そうです」
闘「じゃあ、まだ……ゴホッ……」
闘は、血を吐いて、気絶した。
然は、平に聞き取れないくらい小さく呟いた。
然「六曜賽の目は『赤口』…、確かに良い目ではありません。しかし、可能性はあります……」
平「何をブツクサ独り言を言ってる。貴様もジキに同じようになる。せめて、念仏でも唱えな!!」
そう言うと、再び崖の上に向かって走り去った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます