5-3

然「えぇ、私はあると思いますよ、闘」


闘「本当かよ」


満「お前、俺の話を聞けんのか!」


満は、闘に向かって、怒鳴った。


然は闘に、黙って聞くように、と目で合図した。


闘は、渋々それに従った 。


1時間ほど後……。


闘「然、もういいだろ。退屈で仕方ないぜ」


然「そろそろいいでしょう」


闘「おい、然の許しも出たし、貴様を倒してやるぜ!」


満「私のDVD も終わりました。

良いでしょう。戦って差し上げましょう。」


満「私の最大奥義、『月光滅殺拳』!」


闘「ん?何も起こらんぞ?」


満「なぜだ?」


然「答えは、たぶんアレです」


然の指差す方には、半月が輝いていた。


満「しまった!長くしゃべり過ぎて、満月じゃなくなってしまったか……」


闘「何だ? 満月の時にしか使えないのか?」


満「貴様らごときに、最大奥義を使うまでもない。

食らえ、奥義『月光(がっこう)半月拳』!」


闘「来い」


然「ここは私に任せて下さい。」


闘「そうか、じゃ、まかせた!」


然「ファイアートルネード中火!」


闘「中火?」

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