4-3

イレイズ「もう一度言い直しだ!」


イレイズ「奥義『シー・エル・エス』!」


闘「何か、起こったのか?」


イレイズ「あそこを見ろ!」


イレイズが指差した所には、大きなモニターがあり、画面の殆どが、文字で埋めつくされていた。


しかし、文字の無い部分は、よく見ると人の形になっていた。


闘「何だ、あれは?」


イレ「あそこに映っている人のような物は、この坊主だ。貴様ら、よーく見ていろ!」


1分程経ったが、何も起こらないように見えた。


闘「何も起こらないじゃん」


イレイズ「それは、どうかな」


イレイズは、小僧の方を向いた。


イレイズ「小僧 動いても良いぞ」


小僧「では、用事があるので、失礼します」


小僧は、その場を離れようとした。


小僧「あれっ、動けない」


その時、然が、何かに気付いた。


然「見てください、あれを!」


闘は、然の指差す方を見た。


そこには、例のモニターがあった。


よく見ると、さっきより文字が減っている。更によく見ると、まるで黒板消しで右から文字を消しているように文字が右端から左に向かって消えていき、端まで行くと一段上がって、また右端から文字が消えていた。


闘「然、文字が消えてるのが、どうかしたのか?」


然「闘、違いますよ。よく見てください。人の形をしていた部分を」



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