3-9
闘「あとは、お前だけだぜ」
立「何てコトを…。高かったんだぞ!」
立「うわーん!」
立は、いきなり号泣し出した。
闘「おいおい…」
然「闘、その辺でやめといてあげましょう」
そこへ、男がひとり、屋根の上に現れた。
男「こんな事だろうと思ったら、ヤッパリか…」
闘「お前は誰だ?」
男「そのうちわかるさ」
男「言っておくが、その男は、この十二直の直番の中で、最も弱い男だ。十二直の直番がみんな、そんな強さだと思わんことだ!」
男「何処かでまた会おう。そのときは、貴様らの最期かも知れんがな。ハハハハハ…さらばだ…」
男は、そう言い残して、屋根の上から消えた。
闘「アイツ、言いたいこと言って消えやがった」
然「おそらく、彼は、残る十一の直の、何処かの直番でしょう」
闘「…だろうな」
然「次の直に向かいましょう」
闘「確か…、次は除(のぞく)だったな…」
こうして、二人は「建」の直を 後にした。
第4章 につづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます