3-3

しばし、呆然とする二人。


立は、闘と然を無視して続けた。


立「『和をもって貴しとなす』とは、『和風』つまり日本式の物を一番良いとする考え方だ!」


闘「はぁ?どういうことだよ」


然「だから、建物も日本の寺院のような形なんですね」


立「そうだ」


然「それで、私たちはここを通してもらえますか?」


闘「ダメならお前を倒すまでだ!どうする?」


立「この建物の周りの小路を通って裏の墓地に来い!そこが、お前らの墓場となるという意味でも、俺と戦う場所としてふさわしかろう…」


闘「何だと?」


闘は、立に食ってかかりそうになったが、然に止められた。


然「ハイハイ、闘、行きますよ、裏の墓地に…。そこで決着をつければ良いのです」


闘「然、俺はまだアイツに言いたい事が…」


闘は、然に引きずられるようにして、裏の墓地へ行った。


二人は、十五分ほど小路を小走りに走って、やっと裏の墓地とやらにたどり着いた。

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