第7話 Rich Tongus Girl (多くの舌を持つ女)編


第五話



「響かせろ! 発覚 のち 望み ②」



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前回のあらすじ


朝飯を食って今後の予定が決まる


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その後スタジオの予約やその他調整、グッズへの直筆サインの量産に追われ1日は終了



ライブまであと8日



ズドドドドドドド キュイーン!!キュイーン!!キュイーン!! コココココココココッッッッ




ガバっ

「、、、確かに目覚ましにはいいけど 目覚めは、いまいちね」



と、しっかり所員式目覚ましで起きてきたマニュルが言う

付き人も起きたようである



手早く起きてからのあれこれを済ませ付き人と部屋を出て

廊下を歩いている時ふと考え、口に出してみる



「それにしてもこのビル、部屋多いわよね?  いえ、ビルならこれぐらいかもだけれど人数的にあわなくないかしら?」



「言われてみればそうですね、、、開けて、みますか?」




最初こそ何かにつけて小言を言っていた付き人もいい加減慣れてきたようで不用意にドアに近づくのを見て、(案外、こういうところが少し子供っぽいのよね)と思いながら静止する



「いえ、やめておきなさい  下手なことは、ね?」



優しく諭されるように言われたため(これでは立場が逆ではないか!)と少し赤面し駆け戻る



「はっ、はいっ!」 



と言っていると前の方のドアがあく  ガチャっ



「あれ? あぁマニュルさんと、(誰だったかな?)スズキさん? おはようございます」



「、、、スルガです」 「あっ、そうでした! すみません」



「ところで、その部屋は?」



「コレですかあ?  コレらはまた今度ですね。まだです」



「?…わかったわ そこまで言うなら」



「助かりますよ その納得は」



「ええ。  じゃあ朝食をいただこうかしら」



「はい では行きましょうか   恐らく今日はご飯系ですね  ついでに言っときますがあなた方が寝ている間にも2回襲撃がありましてぇ あっ、もちろん全て処理しましたよ? 、なのでレッスン今日ですが  まっ、安心はしていいですが最低限身の振り方は、気をつけてくださいね?」



「ええ わかっているわ、、、わかっているのよ! …行くわよ スルガ」



と、またも思い出したかのように少し慌てながらも立て直す

それを見てスルガは少し落ち込んだように返事をする



「…はい。」




数時間後…



ズババババババッッッッ ガキンッ! ギャギャギャ  クソオーー カテェェェェ ソコッ! ドカーーン!!  バーーン!!



案の定襲ってきたヤカラを撃退しつつレッスン中のスタジオに一切接近させることなくマニュルを守り切った後



がチャッ  スタジオからマニュルとスルガ、念のため護衛につけていたマシロが出てくる



「うわぁ 今回は大変ですね  見ない方がいいですよ?  あっ 気をつけて!!」



「えっ?」   ばちゃっ!   


――――――――――――――――――――――――


さらに数時間後



「ただいまぁ  マニュルさんは無事だなあ?   ガルド 飯ぃ!  あれっ? もう作ってんのか」



と 襲撃犯の機体に引っ付いて逆にアジトに行って壊滅させて帰ってきたユウが言う



「あっ、所長…いやねぇ  マニュル様、スタジオから出た時に街頭に引っかかってた肉片頭から被っちゃいまして  さっきまでお風呂入ってました…でぇ」



「で?」 「晩ご飯は肉が良い って内線で言ってきたんですよ  俺らみたいなのはともかく、人の肉被った一般人がですよ?」



とガルドがぼやくのを聞いて「んっ、」と一瞬唸ってから返そうとするが  ガチャッ

マニュルが入室する



「あら、所長さん 」  「あっ! ほらなあ  見てみい?」 「何かしら?」 「いえ、こっちの話です」 「なぁ? ガルド  服装と一緒に、気分まで変えられるのが女の特権やよ」  「そう言うもんですかね?」

「そうよ」 「だ、そうやな  それにそうということにしとかなあかんのやよ」 「あぁ、、、わかりました。 では、料理に戻りますよ」  「そうしてくれ」



――――――――――――――――――――――――



ここまでとここからはびっくりするほど書いていても恐らく読んでもつまらないと思うので時間を飛ばします


ちなみに飛ばされた時間の中にはストーリー的に重要な伏線シーンもありますのでそこのみ記述



外出時などにマニュルが歌うとどこからともなく歌声を聞きつけた大量のファンが押し寄せてくる  どうやらマニュルには「ギャグの人適性」があり建物の外で歌えばこうなるそう 逃げれば自然に解消されマニュル側から強い干渉をしない限りネットなどで騒がれることもない

ということがわかった。


伏線シーンの補填、終了!!

――――――――――――――――――――――――



ライブまで残り2日



あれから今日までユウの働きで襲撃もなく、マニュルと所員で外出するほど警戒を緩めていた

しかし



(やっぱりそろそろ来るよなぁ  本来今日より二、三日早くとも変じゃあなかったことやし)



とユウはこの間僅か一文の間に拠点ごと処理された襲撃犯を思い返す



「あいつらの機体、変だったよなぁ っと」  ガチャッ



「なぁ、セナ  何かわかったか?」  ガバッ



と、大型電算機の置かれた部屋にユウが入り 何かの解析作業を行うセナが座るゲーミングチェア的椅子の背もたれに後ろからもたれかかりセナの首と椅子の間に手を入れ、背もたれの上に顎を乗せつつ話しかける

画面にはここ数日で撃破した襲撃犯の機体が写っている



「はい、、、所長の予想通りでしたね  この機体、やはり新規で設計された独自規格のものです。 つまり」



「じゃあ、どうせマニュルがそうなんやろなぁ…まっ とりあえず俺は本部と話す  仮にそうだとすれば今回の件は極めて特態所の仕事や  、、、」



「何です? 私の顔、何かありますか?」



「いやあ、俺的にはマニュルよりやっぱセナの方がええな思てな?」



「そんな…いえ、 そうですか」



「そう!  じゃあ俺は行ってくるわ」 「はい、行ってらっしゃいませ」



ちなみに所長とセナの間にに恋愛的感情は一切なくごく自然な会話である



「とりあえず、な。  ガチャッ(ドアを開ける) 準備はどうな?」



ピピッ パッ パッ(額のパーツが点滅する)

「はい。主人殿(あるじどの) 支援車両のハンバーガー製造機はピクルス抜きに設定しました 」 ピピッ



「おおっ! それはデカしたぞお、、、ってえ なるかあ!!!  機体整備の方はどうなっとんな整備はあ!?」



ピンッ パパッ 「はい  後方支援用車両 バックストーム2台。 可変型バイク ロックロータリー 八機。 特務型ボーダーライン、ライトスマッシュ 十機。 重装強襲型ハイライン、ブラインドアージ 二機。  加えて、ヘビーハイライン ルバートコーラス 一騎 全て準備できております。」 ピンッ パッ



「ルバートコーラス の兵装は、」



「もちろん突撃駆逐型兵装に加え、リストスリッド、エルボカーブを換装済みでございます」



「モーフィング・パターンは?」



「はい。 対未確認機体用汎用形状 パターン1(最も汎用的)に設定いたしました」



「OK、完璧、流石 "一応" デトネーション エフェクターインタープレイ(ETIT)つうところかな  さてっと じゃっ、マニュルを最後のレッスンに向かわせますかね」



「行ってらっしゃいませ 主人殿」



「ああ、行ってくるわ  あっ、そうや ルースはハイとヘビーどちらもすぐ運び出せるように留守番頼めるか?」



「承知いたしました」



「いつも悪いな、」



「いえ、いつもいつも後方支援でいざ出番でもコパイロットとして表立った活躍はできてませんが 主人殿はどうかお気になさらず」



「、、、それは、どうも」  ガチャッ  バタッン



「あの性能であれぐらいなら全然良いんだが、毎度言われるのはどうもなぁ、、、」



とユウがぼやきつつマニュル達を待たせているロビーへ向かう



――――――――――――――――――――――――



結局のところ、あのあとレッスンに行った後も、ライブ前日である今日も何故か襲撃は来なかった

そして、現在はライブの準備のためマニュルの入ったドームの警備中である




「どうしたものかな、、、 まぁ来ないなら来ないで良いんだがなぁ」



「まさか事務所が襲われてるなんてないですよね?」



「無くはないが、連絡があるやろし 何より俺らに仕事上とはいえ直接攻撃すればどうなるかこないだのやつでわかったはず、、、これは、ヘビーハイライン用意しといてよかったかもな」



「えっ ヘビーあるんですか!? あれ動かしただけでどんだけ(金が)掛かると思ってるんですよ?」



「いや、そこは、ねぇ?」 「何が「ねぇ?」 ですか! あとのことも考えて…」「だから! こないだの初戦闘シーンがちょっと地味やったから派手にすんの!!」 「またっ!! そういうのはNGだってんだよお!!!」




「、、、それはそうと先ほど言っていた、「ヘビーを用意しておいてよかった」とは?  いや、流石に予想はつきますよ?ボクだって」




「まぁ流石にな?  そうやなぁ、なんたって新型ライン 作ってくるような奴らやしなぁ  並のヤツらじゃぁないはずやよ」



「にしても、なんでそこまでマニュルさんにこだわって、、、 あっ!  えっ!? もしかして所長お!?」



「んぅぅん?  確証はねぇがなぁ?」



「身元は?」 「そこは流石に有名人やからな」 「経歴は?」 「そこや!  幼少期のある時期から不定期だが何度も空白がある」 「適性は?」 「カンプでは無い、キャスターも無し、 しかしコンポウザーの高い適性有り 俺とインレが見てもよくわからんのが憑いとる」 「いや!、それじゃぁほぼ確定じゃ無いですか」 「だからヘビー用意してんの!」 「それは、わかりますが。  ていうかなんでボクにヘビーやマニュルさんの素性の情報回ってきてないんですか!」 「やってお前、昨日の晩当番じゃないからっていつものとこ行っとったやろが!」 「うげぇ バレてました、、、?」 「当たり前やろっと、、、」 「はぁ、来ましたね、、、」



と、ユウとマシロがそれなりの距離から発せられる異様な音に反応し会話を止める



ボボボボボボボボボ!!!  グッグッグッ!!キュキュキュキュゥゥゥゥ



「少ない! 、、、ローラインとハイラインか?」 「ですかね?  それにしても、やっぱり並のじゃないですね ぇ、ここまで街中でハイラインを使えば!」  



「いや、だが使っている!   マシロ!ガルドを呼んでお前はロックロータリー4台でローラインをどうにかしろ  (通信音)ピピッ セナ! わかったな?ブラインドアージで対応頼む  ピーーピピッ  インレ、返事遅い!お前はマニュルの護衛  バックストームを使え」



ピピッィィ「俺は?」  「ガルドか  マシロに配達後 インレに引っ付きつつマシロの支援 状況によっては動いてくれて構わん」      



「「「「所長は?」」」」



「ルース、ルバートコーラスをいつでも動くようにしといてくれ  どうせ向こうも出してくる  俺も、行かせてもらう!」



「「「「「了解!!!」」」」」










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