第14話 鼓動
消防士として勤務していたエンスによる虐殺事件、その被害者の葬儀は各々行われ、遺族達は拭えない悲しみに包まれていた。そしてその中にはダンの姿もあった。
「母さんが死んだって…未だに信じられないんだ…本当は生きているんじゃないかって…あれは全部夢なんじゃないかって…嫌な夢であって現実なわけないんじゃないかって…」
ダンは母の墓の前に葬服姿で立ちながらそう呟いた。
しばらくするとそこにコペルが近づいてきた。
「やっほー!ダン君!迎えに来たよ!!今日から私の家で一緒に暮らしましょ!!」
「コ…コペルさん!?きゅ、急に何を言って…」
「伝えんの遅くなってごめんねー!なかなか上の許可が降りなくてさぁ〜…けれどもう大丈夫だよ!!」
困惑するダンだったが身寄りが無い彼にとってコペルの誘いは心の救いだった。
それに美人でスタイルが良い女性に暮らそうと言われて、いいえと答えられる男性などいない。ダンもそのうちの1人であった。こんな胸の大きい美女と暮らせるなんて一体どうなってしまうのだろうか?想像するだけでダンの鼓動は止まらなくなっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます