第7話 諦めない
救急車を一瞬で爆発させたのはエンスの消防士の手によるものだった。右足をロケットランチャーに変形させて弾を発射したのだ。もう逃げ場が無くなったダンと母。しかしそれでもダンは諦めずに母を背負って懸命に逃げる!走る!今まで以上の速さで!!
「ふざけんな!まだ俺はこんなところで死ねない!死んでたまるかってんだよ!!」
ダンは生きることを諦めなかった。生への執着もあったがそれ以上に母への恩返しを含めやりたいことや、やり残したことがあまりに多すぎるからだった。しかし、その時だった…突然背負っていた時に感じていた母の重さが極端に軽くなったのだ。それと同時に滴る液体の音…振り返りたくはなかったがそうせざるを得なかった。
恐る恐る後ろを見ると、母の体の下半身から下が無くなっていた…
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