第3話 ダンとケビン
母との時間を過ごしたダンはその後、帰り道に偶然出会った友人のケビンと近くのハンバーガー店で軽めの夕食を共に過ごしていた。
「マジでもったいねえって!お前ともあろうものがよぉ…なかでもステファニー大学だなんて滅多に入ることなんてできない超名門校なんだぞ!!俺がアプローチされたいくらいだよ…」
「何度も言わせないでくれ!俺はそんなのに興味はないんだ。母さんが病気で動けなくなった日から、この道を選ぶことを決めていた。」
「そりゃ寄り添いたいって気持ちもわからなくもないが、お前の母さんは絶対そんなの望んでないと思うぞ。ダンの人生はダンだけの物だ!環境に縛られずに自由に決めたっていいんじゃないのか?」
「だったら俺が選んだこの道も自由ってことになるな!ご馳走さん!会計頼むわ!!」
ダンはそう言うと風のように店を去っていった。
「こら!お前!割り勘だって言っただろうが!!…クソ!もういねえ…あいつ、逃げ足もほんと早えよなぁ…しかもあいつハンバーガー食いすぎだろ。ここの店ちょっと高めだってのに7個も食ってやがる…」
バイトで貰ったばかりの給料の1/10をこんなとこで早くも使う羽目になったことにショックを隠しきれないケビンであった。
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