第2話 ダンと母
「体調はどう?母さん」
「平気よ!いつもありがとね」
ダンは病気で車椅子状態の母の介護をしつつも、天気の良い日はいつも病院の庭や周りの公園を母と一緒にゆったりと散歩していた。ダンが病院を訪れない日は大体寝たきりの為、ダンの母にとって息子との散歩は身も心も穏やかになる至福の時間であった。
「けれどいいの?せっかくのお誘いを断ってまで私の介護だなんて…」
「いいんだよそんなの…俺は学校を卒業したら毎日母さんの世話をして、きちんと今までの恩返しをするって決めてたんだ!」
ダンは体格と頭脳が共に人一倍抜き出ていた為、高校を卒業する前に数々の名門校からアプローチを受けていた。しかしダンはそれらを全て断り、介護士になる道を選んだ。全ては女手一つで自分を18まで育ててくれた母への恩返しの為に
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