体調を崩しました。

ゴードンひい爺さんに続き、ゴードンひい爺さんの長男夫婦のトビーさんとシャーンさん、長女夫妻のエレンさんとダニエルさん、次女夫妻のモナさんとニックさんそして祖父母のテリーとネルがゴードンひい爺さんが到着した翌日に到着した。その後も次々と人が到着し、その度に玄関まで行って出迎えた。さらに、常に誰かが近寄ってきては、話しかけてきたり、遊んでくれたりした。最初のうちはいっぱい遊んでもらえてうれしかったのだけど。どんどんと疲れてきた。

その結果、ゴードンひい爺さんが到着して5日後、熱を出して寝込んだ。

「ベクトール様、今日は1日ゆっくりとお休みください。何かあればここに常にいますのでお声をおかけください。」

エラにそう言われて布団の中で目をつむってみたけど寝れない。

うん、どうしても寝れない。

仕方がないので目を開けてエラの方を見てみることにした。

「どうかしましたか?」

エラにくっついたら寝れる気がしたので立ち上がろうとしたけど熱の影響もあってうまく立ち上がれない。

「危ないですよ。」

やっとの思いで立ち上がったけどエラに向けて一歩目を踏み出したところで転びかけた。とっさにエラが手を伸ばして支えてくれたので転ばなかったけど危なかった。

「ベクトール様、さっきよりも熱くなっています。早くお眠りください。」

「や!」

再び、エラに布団にころがされそうになったのでいやだと意思表示をしてみた。

「寝ないと治りませんよ。」

意思表示はむなしく転がされてしまった。

「や!」

「そうは言われましても、どうしましょう。」

仕方がないので両手を挙げてみた。立っているときにエラにこうすると抱っこしてもらえたからこれでしてもらえないだろうか?

「どうかしたのですか?・・・もしかして抱っこしてほしいのですか?」

「ふん。」

やっと通じたので全力で首を縦に振りながら答えた。

「分かりました。抱っこしますから寝てくださいね。」

そういってエラは抱っこをしてくれた。

抱っこをされてしばらくすると僕はすやすやと夢の世界に旅立っていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る