幼少期編
転生成功
ドクン、ドクン
母親の心音かな?なんか温かくて落ち着くなぁ。
「あ~」
なんか心音以外の音も聞こえてくる。複数の音がする。家族の声かな?
眠たくなってきた。よし、寝よう。
◆◆◆
一番最初に音を認識してからどれ程の時間が経ったのかは分からないが周囲の液体が流れ出した。どうやらそろそろ僕は産まれるようだ。
周囲が明るくなってきた。
「フギャァ~!」
どうやら僕は産まれたようだ。
「○○○○○○○」
「○○○○○○○○○○○」
「○○○○○○○○」
周囲で何か騒いでいるがまったく言葉が分からない。でも聞いたことがある。
まあ、いいか。
◆◆◆
産まれてから数日経った。目はまだ明るいか暗いかが判断できる程度でしっかりと見えているわけではないが産まれてすぐはそこまで目が見えている訳ではないらしいから問題はないだろう。お腹空いたな…。
「フギャァ~!」
「○○○○○○○○○○」
泣くとすぐに来て母乳を与えてくれる。もしかしたら常に近くに居るのかも知れないけど周囲を確認することはできないしまあいいかな。
◆◆◆
あれから更に数日(?)もしかすると数ヶ月経ったのかも知れないが現状日付を確認する術はないから分からないが、周囲のものが立体的に見えるようになってきた。おそらく順調に成長しているんだろう。
◆◆◆
ものが立体的に見えるようになってきてからさらに数日(?)が過ぎた。最近動くものが目で追えるようになってきた。女の子が手を振ってくれたから掴みにいこうとすると逃げられた。追いかけようとすると寝返りができた。でも、うつ伏せの状態から戻れない。バタバタしていると女の人に戻してもらえた。
あの女の子は姉かな?
いまだに言葉は分からない。早く分かるようになりたいなぁ。
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