第138話 翔真Lv.20
5月8日、月曜日。
時が経つのは早いもので、あっという間にゴールデンウィークは終わってしまった。あれから連休中何をしたのかと言うと、殆ど何もしていないと言った方が的確だろう。単身でABYSSに潜ったりもしたが、特に目星い成果は上げていない。素材調達の為にもう一度階層主と戦いたかったのだが、残念ながら10階層も20階層も藻抜けの殻だった。
もしかしたらこの世界では、一度階層主を倒したプレイヤーは、もう二度と同じ階層主とは戦えないのかも知れない。
こうなってくると、イーフリートやアトラナータが落とした素材の重要性が変わってくる。
今の所は無駄遣いはしていないから、大丈夫だと思うけれど、今後の素材の活用方法は色々と吟味して決めていかないとなぁ……?
それと僕のステータスなんだけど、普通にLv.20に上がってたね。まぁ、既定路線と言った所かな? 詳しくは、こんな感じだ。
――――――――――
[
[道化師/★☆☆]
総合【535】
――――――――――
腕力【90】
体力【105】
技量【119】
敏捷【118】
知力【61】
運命【42】
――――――――――
[パーソナル・スキル]
○不眠症★★★
○あがり
○鈍感★★★
[パッシブ・スキル]
○
○経験値効率★★☆
○タフネス★★★
[コマンド・スキル]
○マッピング+[07]★★★
○索敵[09]★★★
○マキシマイザー[∞]★☆☆
○ジャグリング[∞]★★★
○玉乗り[∞]★★★
――――――――――
総合力【535】か。
我ながら強くなったものだ。1年生は言うに及ばず、殆どの学生よりも強くなったと思う。
――漸く、我道や狂流川に挑戦する権利を得られたと考えて良いだろう。
とは言え、僕は平和主義者だからね。
あっちから仕掛けて来ない限り、基本的にはスルーだ。連中と戦うなんて冗談じゃない。
さて、次の項目に行ってみようか。
注目すべきは
僕が新たに就いたのは[道化師]という名の
魔道研の道明寺に頼んだ時は、怪訝な表情を浮かべられたっけ? まぁ、意図して「失敗作を作ってくれ!」……な〜んて言う客は、僕ぐらいのものだと思うしね。
[道化師]という
僕からしてみれば"マキシマイザー"一つでお釣りが来る程強いと思うんだけれど、彼等の言っている事も分からない訳では無い。
……次に、スキル構成を見てみようか。
○マキシマイザー[∞]★☆☆
[擦過したエネルギーを吸収するバフを付与。効果時間は360秒。キャンセル可。再使用には720秒必要。効果中はあらゆるコマンド・スキルが使用不能。(このデメリットはリキャスト中にも適用される) 任意で溜めた力を解放する。威力はダメージ値×7.2+(腕力値×武器攻撃力)÷2。★レベルにつき威力+100%]
○ジャグリング[∞]★★★
[その場でジャグリングをする。スティックとボールは自動生成]
○玉乗り[∞]★★★
[その場で玉乗りをする。玉は自動生成]
浪漫の塊みたいなマキシマイザーは良いよ。
ただ――ジャグリングと玉乗り。
コイツらだけは絶対に許さん。
全く以って、使い物にならないのよね!?
道化師のレベルアップ条件にこの二つのスキルが関わってるから、頻繁に使用しなきゃいけないのもマイナスだ!! 確か、毎日誰かにジャグリングと玉乗りを長時間見せなきゃいけないんだったか!? しかもそれを何日も続けなきゃいけない。考えた奴はアホだろう!? 苦痛以外の何者でもねェェ――ッ!!
別の
コマンド・スキルの所持上限は六つだぞ!?
分かるか!? 数少ない六つのスキル枠の内、二つがネタ枠で埋まってるんだぞ!?
大手攻略サイトでも酷評されてたわッ!!
レガシオンのシステム上、現在就いている
ノービズからレリーフで[道化師]になった僕はまだマシだ。通常の、初級→中級→上級と上がっていく
……まぁ、玉乗りだけは他に使い様はあるけどね? 所謂紳士枠という奴だ。女性アバターにミニスカートを穿かせて、スキル【玉乗り】を使用すると、普段は検閲されて見れない筈の領域が解放されるという裏技だ。
こっちじゃ、そんなの意味ねぇし……ッ!!
……ステータスは、こんなもんか。
今日からは久々の校内授業だ。
D組の連中は、どんな様子だろう――?
そして、紅羽は――
「……」
考えて。一時、思考を中断させる。
良い加減、僕も態度を決めなきゃな――
―――――――――――――――――――――
※近況ノートに外伝02話を掲載しました。
過去話です。必読ではありませんが、気になる方は是非覗いてみて下さい₍ᐢ⑅•ᴗ•⑅ᐢ₎♡
また、★での評価や♡の応援。
レビューや作品への感想は作者のモチベとなりますので、どうぞお気軽にお願い致します。
ギフトもありがとうございます! 細やかですが限定公開のステータス表も随時更新していますのでお楽しみ下さい。(内容は今までの既出情報+ほんの少しの先取り情報となっています)
04章はもうちょっと続きますので、明日の更新も楽しみにしてて下さい。
ではでは、また次回(ᐢ 'ᵕ' ᐢ )!!
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