第5話 戦の顛末




  〈 5 〉



 地形を記して山を下り、川に近づいて流れを眺め、荷物を積んだ船が行き交う水路を見た。時折羅盤を取り出し、方角を確認する。

 自然に手を加えたせいで龍脈が変わっている。山から大地へと広がる気の流れを、龍が降りていく様にたとえ龍脈と呼ぶ。

 有能な風水師がつけば、北州の運気も戻るだろう。修復できないほどの傷ではない。

 王城前の賑やかな通りに戻ってきて、店先で売られている品々を眺め、この土地で収穫できる農作物を把握した。

 お腹が鳴って空腹に気づいた。

 もうすっかり日は暮れている。歩き回ったので疲労は大きいが、北州まで来た目標を達成できた満足感でいっぱいだ。


 でも、ここで見知ったものを活かせるときはあるのだろうか。

 知ることは楽しい。だから別に活かされなくても、知識として蓄えておけばいい。自分一人の楽しみなら責任も伴わず、自由だ。そう割り切って生きていく方が賢いのかもしれないけれど。


 宿に戻ると、夕食の膳の前に二人が座っていた。手はつけられていない。


「ごめん、私が帰るの待っていたの?」


 修名が困ったような表情をした。


「それはもちろんそうですよ。鈴華さまは星苑さまの案内で視察に出かけられたと聞き、私は宿に戻っていました。謁見を無事に終えられたと永成さまに報告したので、かなり元気になられた様子です」

「姉さま、本当にありがとうございます。迷惑をかけて申し訳ありませんでした」


 深々と頭を下げる。女装するのは抵抗があったのか、私が脱ぎ捨てた中衣のみを着ていた。


「元気になったのなら良かった。私もいろいろ見て回れたし満足」

「さきほど姉さまへ花束と果物が届きました。お世話になったので、鈴華さまへと。星苑さまのお名前で」


 部屋の隅に置かれた大きな花瓶に、溢れそうな量の花が生けられていた。青や紫などの寒色系でまとめられている。色とりどりの果物は大きな籠に盛られていた。


「体調崩して寝込んでる姉の見舞いって意味かな。とにかくお腹もすいたし、食べましょう」


 並んでいる二人の向かい側に座り、箸を手にとった。どの料理も味がやや濃いめで、白米と合って箸が止まらなかった。


 食べ過ぎてしばらく動けなかったが、窓の外に広がる夕闇を見て気づいた。

 星を観測していない。

 茶を飲みながら話している二人に告げる。


「ちょっと星を見てくる」

「夜道は危ないので、あまり遠くには行かないようお願いします」

「大丈夫。宿の裏にある庭なら、観測にちょうどいいし人も通らないでしょう」


 立ち上がって部屋を出た。

 すぐに、様子がおかしいと気づいた。宿の女主が急足で歩いている。その手に持っているのは鍬だ。

 なにごとだろう。

 不審者が侵入してきたのか。


「あの、何かあったのですか」


 背後から声をかけると、女主は振り向いた。白髪混じりだが動きは若々しいし、口調も力強い。


「遠方からのお客さまには、お騒がせして申し訳ないです。避難が必要なときは誘導しますのでご安心ください。さきほど警戒を促す鐘が鳴ったので民は皆、武器を手にして待機するところです」

「え」


 どういうこと?


 食後にうとうとしていたのか、鐘の音には気づかなかった。女主の話からすると、戦が始まるかもしれないから、北州の民は年齢性別問わず、いざというとき戦う準備をしているということか。


「西州が攻めてくるのですか?」

「はい。いつかは攻め込んでくるかもしれないと、前々から民も危機感は持っていました。漁場で揉めたりと小競り合いは何度もあったのです。籠城や避難にそなえて、これから携帯食を準備しますので、失礼します」


 女主は炊事場へと急足で向かった。


 そこまで危ない状態だったとは。


 央州の人々は、西と北の揉め事をただの小競り合いと考えている人がほとんどだ。

 やはりただの情報や知識と、その場に立つのとは全然違う。

 目で見ないとわからないことはたくさんあるのだ。

 昼間に買い物を楽しんでいた民たちも、いつでも戦えるよう準備をしていた。

 天体観測どころではないが、外の様子が気になり宿を出た。ここは賑やかな通りから少し離れているので、逃げ惑うような姿はない。大通りの方からは、ざわめきが聞こえる。鐘が再び打ち鳴らされた。


 どうなるのだろう。

 いきなり都が戦場になることはない。まずは州境の城壁で睨み合いか、既に戦が起きているということだろう。

 いずれにしても明日はここを出ていく身で、帰る道筋は西州から遠くなる側だ。逃げ出すようで気が引けるが、武器を振り回しても役立たないばかりか、兵糧を減らすだけ。出ていく方が役立つし、央州の状況を報告できる。

 ため息をついて、頭上の星を見た。

 凶事を示す兆候はない。

 大きな戦にはならないと読んでもいいだろうか。


 遠くから馬車の音が聞こえてきた。

 馬車は宿の前で止まった。降りてきたのは星苑だ。すぐに視線が合う。


「ちょうど良かった」


 にこやかに近づいてくる。

 私は自分の服を確認した。まだ着替えていない。永成のままだ。


「こ、こんな時間に、いかがしましたか」


 咄嗟に低めの声を作ったが、少し上ずった。


「状況は既におわかりでしょう。あなたの意見も聞きたい。軍議に参加してくれませんか」

「私がですか。専属風水師でもないのに、そんな重要な場には立てません。明朝には旅立つ身です」

「そうは行きません。戦になるかもしれないので門を固く閉じ、すべての出入りを禁止します」

「え、帰るのは東の方ですし、入るのはともかく出るのまで禁止とは――」


 突然、右手を取られ握られた。


「あなたが必要なんです。白鈴華」


 頭の中が真っ白になった。

 今、名前を呼んだ?

 私の名を。

 視線を逸らしたが、手は強く握られていて振り解けない。


「鈴華は姉で私は……」

「乾和殿で見たときから違和感はありました。でも姉弟なら似ているのは自然だし、風水の知識も二人とも豊富でしょう。でも、この手」


 さらに強く握られる。

 熱い。


「女性の手ですね。そうなると答えはひとつしかありません」

「う……」


 うめくような変な声が漏れる。

 言い返す言葉が思いつかない。どう考えてもごまかしようがない。たとえば目の前で脱げと言われたら終わりだ。身体に触れられただけでも。

 小さな声で答える。


「……これには事情が」

「それはそうでしょう。事情もなく男装して人を騙す趣味があるとは思いません。事情は後で聞きます。それより王を騙していたこと、知られたらどうなるでしょうね」


 全身から血の気がひいていく。

 事情など関係なく罪に問われるだろう。

 牢に入れられるのだろうか。

 それとも、もっとひどいことに?


 星苑は企むような笑みを浮かべて、顔を近づけてきた。


「力を貸してくれたら黙っていてあげましょう。白永成として軍議に参加して、気づいたことを教えてください。もちろん働いていただいた報酬は支払います。危機を脱したらお帰りいただいて結構です」


 丁寧に言ってはいるが、脅しのようなものだろう。

 悔しくて歯軋りしたくもなるが、何も夜伽を命じられたわけではない。命も取られない。

 選択肢はひとつしかない。


「わかりました。行きましょう」


 馬車の方へと歩き出す。


「引き受けてくれると思いました」


 満足げな笑みを浮かべる星苑を軽く睨みつける。


「恩は忘れないなどと言っていたくせに、この仕打ちですか」

「それはそれです。王を騙したことを私は内密にする、あなたは軍議に出て気づいたことを教える。このふたつで取引は成立するでしょう。あなたの方が得してるくらいです」


 馬車に乗り込み向かい合って座る。

 はあ、と聞こえるような深いため息をついた。

 残念ながら言うとおりだ。

 永成ほど繊細ではないから、緊張のあまり軍議で発言できないということはないし、むしろ現状をどう切り抜けるのか興味あるくらいだ。弟になりすましていたことを王に知られた場合の罰を思えば、得をしている。

 この男がそれをわかっていて頼んできたのが腹がたつのだが。


 馬車の中で説明を受ける。

 数年前から西州とは不穏な状態が続き、誉王が病に伏せているのを好機ととらえ攻めてくるかもしれないと、北州側も警戒していた。民が鐘の音と共に武器を持ったのも、訓練していたからだろう。


「今は誉王の代わりに、洛王と宰相、将軍数名とで政務に当たっています。しかし先王が急逝だったため、誉王は臣下を束ねきれていません。専属風水師を雇う案も私が出したもので、懐疑的な者もいます」


 人は強い者につく。誉王はまだ力を示し切れていないうえに病がちで、北州は一枚岩になれていないのだろう。逆に言えば、今の状況を乗り切れば変わるかもしれない。

 

 馬車は城門を抜け、王と謁見した場所とは違う建物の前で止まった。


「二棟がつながっていて、奥が誉王の居住所、手前の棟が日常の政務や臣下と相談する場所になっています」


 説明しながら進む星苑と共に建物に入る。通されたのは、それほど大きくはない部屋だった。地図が広げられている卓を、洛王と三人の男が囲んでいた。

 男たちの視線が一斉にこちらに向いた。


「噂の風水師どのか」


 そう言ったのは大柄で顎髭の濃い男だった。隣は引き締まった身体つきの若い男。二人が将軍で、白髪の男が宰相だろう。

 私は胸の前で手を重ね、頭を軽く下げた。


「白永成です」


 将軍と宰相が礼を返す。

 星苑が問いかける。


「話は進みましたか、呉将軍」


 大柄の男が答えた。


「州境に押し寄せてきた西州軍の数は約五千。警戒し配備していた我が軍の数は千なので、援軍を三千送る準備を始めたところだ」


 私は軽く手を上げた。


「うかがってもいいでしょうか」


 呉将軍が頷く。


「各州の軍は多少の差はあれど、それぞれ五千程度と聞きます。だとすれば西州はほぼ全軍を送っている。北州は五千のうち四千で対抗し、千で都を守ると」


 城壁は州境にあり、城がある都は更に城壁で囲われている。その内側で王城も囲まれているので、背後にそびえる山と切り立った海岸線も天然の壁として、大きく三重の壁で守られていることになる。


「そういうことになるな」

「本当に西州は五千も兵を送っているのでしょうか」


 全力で倒すという決意の表れで、相手をひるませるには充分だが。

 若い将軍が不服そうな顔で答えた。


「州境から伝令が来た。門の上から見渡して松明の数で計っているので、少々の誤差はあれど間違いはない」

「一人が複数の松明を持っているのでは」


 将軍は目を見開いた。


「……そんなことをして威嚇しても、少数では実際に戦になれば不利になるだろう」

「都を守る最低限の郡だけ残し、ほかの全軍を集めたと見せれば、北州の軍を州境に引きつけることができます。その隙に半数以上の兵をほかに回します」

「ほかとは」

「海から北へ」


 高い場所から眺めた都の光景が脳裏に浮かぶ。入り組んだ海岸は高く切り立っていて船で直接上陸するのは困難だ。しかし山から流れ出る川はいく筋にも分かれ、緩やかな水路になっている。


「干潮ならば上陸は難しいですが、今日は満潮で小船で河口まで向かえます。すべて把握して今日を選んだのでしょう」


 呉将軍は感心したように顎髭を触りながら「うーむ」と唸った。若い将軍は不満そうだ。それはそうだ。部下が見間違えたと疑いたくはない。

 私は襟元から札を一枚取り出した。


「様子を見てみましょう」


 ふっ、と息を吹きかけた。

 もう子供ではないので遊びで呼ぶわけにもいかず、久しぶりだ。

 札は空中でくるりと回り、膨らんだ。徐々に赤い色が刺してくる。翼が広がり、鳥の輪郭が形作られた。


「朱雀、州境の様子を見てきて。兵の数と海岸に大きな船がないか」

『わかりました』


 朱雀は羽ばたいて、建物を通り抜け消えた。

 星苑がこちらを見た。


「今のは、何か特別な術なのですか。風水は呪術ではなく学術だと以前言ってましたが」

「気を集め、神獣を呼んで使うことができるのです」


 全員が呆気にとられていたが、宰相がつぶやいた。


「繰り師か」


 北州はしばらく風水から離れていたが、宰相は風水師がいた時代も知っているのだろう。

 今は繰り師について説明する時間はない。

 呉将軍が我に返ったように口を開いた。


「もし風水師どのが言うとおりなら、州境に兵を三千も追加しては都の守りが手薄になるな」

「追加なしで千のままでもいいくらいでしょう。州境の兵が囮なら、海から上陸した兵が北州の都を落とすまで囮が睨み合いを続けていれば、西州は目的を達成できます」

「うーむ……」


 すぐに決断できないのも無理はない。

 突然やってきた風水師の言葉を信じて、もし州境の門が破られたら。

 朱雀が大きな羽を羽ばたかせて戻ってきた。


「おつかれさま」

『州境の兵は千程度、大きな船が二隻、明かりをつけず北上している』

「ありがとう」


 朱雀が羽をばさりと動かすと札に戻り、瞬く間に消滅した。

 将軍が顔を見合わせる。

 私は言葉を続けた。


「見えないものを信じるのが難しいのはわかります。船影を見つけられるといいですが」


 呉将軍が若い将軍へ視線を向けた。


りん将軍」


 心得たように林将軍が頷く。


「偵察を出します。明かりを消していても月光で船影がわかるかもしれない」


 宰相が頷いた。


「船影が見えれば、風水師どのの偵察を信じていいかもしれん」


 呉将軍も頷く。


「では船には気づいてないと思わせて、兵を密かに川沿いに待機させ、小船で上がってきたところを叩けばいい。州境に援軍を送らなければ数で優位に立てる」


 星苑がこちらを見ながら言った。


「州境に五百ほど援軍を送るのはどうですか。向こうと同じ手を使うんです。松明を複数持たせて実際よりも多く見せる。船に気づかず策にはまったと思わせる」


 宰相が賛同した。


「それがいい。西州軍は山の中腹などから偵察して、北州の援軍を見つけたら花火で合図をし、舟での上陸を促す作戦かもしれない」


 呉将軍が渋い顔をする。


「作戦に気づいたこちらが有利とはいえ、向こうが船で四千送り、こちらが三千五百だと、少々手こずるかもしれんな。川をあまり遡らせず、上陸しようとしたらすぐ叩いて退却させた方がいいか」


 私は地図の方をちらりと見た。


「川の水を止めてみては」


 全員の視線がこちらに集中する。


「北州は水路での運搬が盛んで、そのために水門で水量を調整しています。だから下流の流れは穏やかで、帆を張って櫂を漕げば遡って来られます。ぎりぎりまで舟を呼び込んで水門を開ければ、西州兵を水流で押し流せるのでは」


 林将軍が目を見開く。


「なんと……水で皆殺しですか」


 血も涙もない風水師と思われそうで、慌てて否定する。


「殺すのではなく、押し流して退散させるんです。北州は西州を滅ぼしたいわけではないでしょうから、追い払えばいいだけ。西州の思惑通りにはいかない、その気になればこちらが勝ちますというのを示せれば、簡単には攻めてこられなくなるでしょう。兵と兵が直接剣を交えれば、最終的に勝つとしても被害は出てしまいますが、これなら無傷です」


 男たちがそれぞれの顔を見る。宰相は頷いている。

 星苑は洛王の方を見て言った。


「どうでしょうか。風水師どのの助言で、流行病にかかった民が同じ水脈の水を飲んでいるのが原因とわかりました。この場での発言も信頼していいのでは。念の為、西州の船影を確認してから計画を進めるとすれば、将軍たちも納得できるでしょう」


 洛王は頷いて答えた。


「その考えに私も賛同する」


 呉将軍が胸を叩いた。


「では準備を進めましょう。水路の方は私が指揮をして、林将軍は州境の見せかけの援軍と船影の確認の指揮をお願いしたい」

「わかった」


 呉将軍は笑いながら言った。


「おとなしそうな顔をして、なかなか大胆な風水師どのだ」


 将軍たちは入口で礼をしてから、慌ただしく部屋を出ていった。闇夜に乗じるつもりなら、夜明けまでに舟で上陸する作戦のはず。すぐに水門を閉じ、兵も配備しなければならない。

 星苑に尋ねた。


「水門を開けるところを見には行けないですか」


 星苑は珍しく呆れたような顔をした。


「押し流されるところを見学ですか」


 睨みつけて返した。


「自分の提案なので、どうなるか見届けたいだけです」

「危険なのでやめておいた方がいい。上手くいかず上陸されたら戦に巻き込まれます」

「危険な戦に巻き込んだのはあなたの方ですけどね」

「確かに」


 悪びれずに答える。


「では風水師どのは私と一緒に城壁から眺めることにしましょう。闇夜でよくは見えないでしょうが、月明かりで少しは見えます。開門されたときの音や兵士たちの叫びでも状況は掴めるでしょう」


 私は星苑と洛王、宰相と共に、王城の門塀の上から眺めることになった。



     ※



 遠くで花火が上がる音がしてから、かなり時間が経っていた。北州の援軍到着を、西州が船の方へ伝える合図だ。海上を北へと進む船影を確認したとの伝令は来ている。

 三つの川沿いでは、北州の兵たちが息を潜めて待ち構えている。西州の兵を乗せた舟が次々と河口から入り遡っていくのを黙認し、可能な限り多く呼び込む。その様子はこの場所からは見えない。

 西州軍の舟が都まで近づいたことを兵が水門まで知らせに行く。そして水門が開けられる。


 地響きのような音が聞こえてきた。


 堰き止められていた水が勢いよく流れ出す。闇の中で様子は見えないが、音で推測できた。


 遠くから悲鳴が聞こえてくる。

 次々と。


 騒然としている。

 川沿いに一斉に松明の火が灯るのが見えた。北州兵が雄叫びをあげる。その前をなすすべもなく小船ごと流されていく西州兵たち。

 揺れる灯りと流れる轟音と聞こえる叫び声で、作戦の成功を確信できた。

 宰相と洛王は目を合わせて頷いている。

 星苑はまっすぐ河口の方を見つめている。

 終わった。

 これで、予定通り央州に帰ることができる。

 安堵なのか達成感なのか、寂しさなのか。

 よくわからない感情で胸が満たされていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る