第4話 NS9000型調査探索機閃光仕様Rです
というわけで、
高校生活初日からとんだ面倒事に首を突っ込んだものだ。
「同じクラスだね」同じクラスとなった
「1年どころじゃないけどね」
すでに十数年
「さて……着いたね」1年B組の教室の前で、
「いいよ」
すでに教室には大勢の生徒が入っている。無事に入学式を終えた生徒たちが席に座って先生の話を聞いているのだろう。
そんな状態の教室に入るのは少し勇気がいるが……まぁしょうがない。この1日だけの辛抱だ。
「遅れましたー」
元気よく、
「やぁおはよう」
「あちゃ……私たちが最後の2人ですか」
「ああ。入学式から遅刻する生徒は珍しいからな」
なんかイケメンな感じの女性教員だった。スタイルも良いし……一部から人気がありそうだな。
「おや……」そんな教師は僕の顔を見て、「大怪我してるね……保健室に行く?」
「大丈夫ですよ……」
「ふむ……教師として怪我の原因を聞きたいんだが……」
「ちょっと宇宙人に襲われましてね……」
「はは。そうかそうか」理由を言いたくないと察してくれたようだった。「まぁいい……空いてる席に座りたまえ。座席指定は特にないよ」
というわけなので、空いていた窓際の席に座らせてもらう。
「さて……」教員は黒板に文字を書く。「
黒板に書かれたのは四字熟語だ。意味は……なんだっけ。複雑に絡み合ったような物事もすっぱり解決してしまうこと、だろうか。
先生の座右の銘か何かだろうか、と思っていると、
「私の名前だ」ちょっと教室がざわついた。「
女性教員――
「さて……名前は
それが教師の言うことか……って、いや……苦手なことを乗り越えて教師になったということなのか? わからん。
なんにせよ……強烈な人が教師になったもんだなぁ……おそらくこの人がこの教室でもっとも目立つ人物なのだろう。名前も性格も、主人公になり得るタイプの人だ。
さぁあとは学生の自己紹介……名前と趣味くらいを言って無難に終わる……はずだった。
事件は左列の一番前の女子生徒が自己紹介をしたときに起こった。
「NS9000型調査探索機閃光仕様Rです」
……
なんだって?
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