これはやっぱり
"Whare am I?" "In the Village"
(中略)
"I'm not number! I'm free man!" "Hahahahha!"
なパターンかな?
ザ・プリスナーよりも両親の手紙の方がコワイのが凄い!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この辺りから話は佳境に入ってきますね。
作者 武緒さつき♀
第54話 幽閉
私はアメシストさんとダークに、「楽園天国」の話をした。そこでエリザベート様に会ったこと、母と姉が歴代王妃様のお世話係として働いていたことを。
彼女たちは、「不死城」について調べようとしていたが、具体的な情報は得られていなかったみたいだ。そのため、この話には驚いていた。
「なるほど……。外に秘密を洩らさないようにするための『楽園天国』――、というよりは『監獄地獄』だな」
「秘密ってどういうこと?」
私の頭はダークの理解に追い付いていなかった。
「王妃を務めた者を同じ場所に囲っているのは、おそらく『天書の智慧』について知ってしまうからなのだろう。そこで暮らしている人も同様に『なにか』を知ったために幽閉されている、と考えるのが妥当だと思う」
王妃様はその役割から必ず天書の智慧と接点をもつ。その情報を外部に洩らさないようにするのが楽園天国の存在意義。
「オレの親は王宮の職務中に、不自然な事故で亡くなっている。もしかしたら、楽園天国にいる人と同じような『なにか』を知ってしまったからかもしれん」
ダークの……、だから、私の母と姉の話のときもあんな言い方をしたんだわ。
「だっ、だけど、ダークの親御さんだってそれなら楽園天国に送られるはずじゃ?」
「聞き訳が悪かったのかもしれんな、オレの親は……、あくまで予想だがな?」
明言を避けてるけど、それって王宮の人に殺されたってことよね……? 事故に見せかけてってことなの?
「『王政廃止勢力』の人間のほとんどは、ダークのように、王宮関係者の身内を不自然なかたちで亡くしたり、行方不明のままになっている、といった者の集まりなんです」
アメシストさんはこう補足をした。最後に「私は違いますが……」と小さな声で付け足して。
「代々の王妃が揃って同じ場所に幽閉されている以上、『天書の著者の秘密』に絡んでの秘密があることは間違いない。だが、カノンの予想していたものとは違うようだ。だったら一体なにを隠してるんだ?」
アメシストさんもそれに関してはわからないようで首を捻っている。ダークも「なにか」に対しての予想は持っていないみたいだ。
だけど、私は……。
◆◆◆
『ドリゼラを連れ去った者たちの間者がきっとこの王宮の中にいるでしょう』
かつて天書に書かれた兵法の一つを実行した時を思い出した。
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ワタシは意を決して、声東撃西の計の本質たる偽情報の語りかけを行った。
「ドリゼラ姉さんはそんなところに囚われているんだね、よしわかった、ワタシの大切な姉さんドリゼラ・トレメインを今すぐに救出なさい。」
ワタシが突然語り始めたことを怪しんで、見張の侍女は慌てて精細の報告のためコンサドーレの下へ走り去った。
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おそらくあのとき侍女のアクア、もしくは報告を受けたコンサドーレが「間者」へ偽情報を報告したはずだ。
しかし、「天書」には過去の全てが記載されているが「未来」については書かれていないのだ。
つまり現情報を集めた予測でしか無い。
そのことを天書の智慧は教えてくれている。
天書はドリゼラ姉さんが無事だと2度も示唆した、天書の教えなんだし、間違いないよね?
ワタシは頭にとある疑問が湧いていた。これは口に出したらいけないのかもしれない。だけど、なんていうか、今天書の真髄に触れて勢いで言ってしまった。
「天書の著者とは……、何者なんですか?」
作者からの返信
コメントありがとうございます!
大いなる秘密に触れようとしている!?
女神様、憧れです。でも、私には見えません‼️笑笑
作者からの返信
コメントありがとうございます!
見えないから「神」なんでしょうね(笑)。