応援コメント

第42話 生け贄」への応援コメント

  • たしかに、すきなだけ殴ったら死にますねw (´・∞・`;)

    おゎゎゎ…(´・∞・`;)すごい話に…
    ボルツ氏、こんな仮説を立てる人なら、なかなかの人物だったようですね(´・∞・`;)でも、この仮説が正しいなら一応ご神託の力はホンモノ?

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    女神とは? ご神託とは? について追求する者たち。
    その正体はまだ不明ですが、「力」はたしかにあるようです。

  • 生け贄!?
    なんだか怪しい感じになって来たけど…
    う〜ん、どうなんだろう??

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    急にきな臭い話が出てきましたね……。

  • 宗教!…やはり宗教は全てを破壊する!なお自分はクリスチャン。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    知り過ぎると「闇」が見えてきますね……。


  • 編集済

     作者 武緒さつき♀

    第42話 生け贄
     仲間? 仲間ってなに?

     アメシストさんもダークも「王政廃止勢力の一味」で、私を連れ去った人たちで、シーラちゃんを危険な目に合わせるかもしれない人でしょ?

    「あっ、あなたたちのことは親衛隊の人から聞きました! 以前から治安維持隊に追われてるんでしょう!? そんな危ない人たちに協力なんてできません!」

     そうだ。アメシストさんは普通に話をできる雰囲気だけど、この人たちは危険な人たちなんだ。私がどうこうよりも、シーラちゃんにとって危険な存在なんだ。
     だけど、それがわかっているなら、なんで私は彼女たちのことをマッツオ様に伝えずに隠してしまったのだろう? 自分の中にどこかシンデレラを憎んでいる部分が残っているのかもしれない、どうしたいのかよくわからなくなってきた。

    「危険なのは王国の方だ。『治安維持』を名目にやつらはカノンを殺した」

    「!? 私は捕まったあとに自殺したって聞いたわよ!?」

     ダークは小さいため息をついたあと、話し始めた。

    「王国の連中ならそう説明するだろうな? だが、カノンは殺された。あいつはオレたちを逃がすために自ら囮になって治安維持隊の目を引き……、捕まって殺された」

     なに言ってるかわからない。どっちかが真実でどっちかが嘘なんでしょうけど、マッツオ様が私に嘘を付いてるというの?

    「ドリゼラ様……、私たちは王妃シンデレラ様と思っていたわけですが、貴女をおいて逃げたあの日、私たちの動向は王国の治安維持隊にバレているようでした、ですからシンデレラもろとも爆殺しようと爆弾を仕掛けたのです。

     アメシストさんは、私が救い出された日のことを詳しく話してくれた。

     あの日、私をおいていったのは、治安維持隊に彼らの居場所がバレてしまったと情報が入ったからみたい。きっと内通者とかいたりするんだろうな……。

     「カノンさん」は、私が捕まったときにガーネットさんとグレイともう1人部屋にいた男性の名前だった。彼は「王政廃止を掲げる組織」の中心人物で、治安維持隊も「組織」というより、彼を捕まえることに躍起になっていたようだ。

     カノンさんはそれを逆手にとって、自分を囮にして組織の人間を逃がす行動に出た。当然、彼自身も逃げ延びて後から合流するつもりでいたのだと思う。だけど、彼は逃げ切ることができなかった。

     王政廃止を掲げる人たちにとってカノンさんの存在は非常に大きかったようだ。治安維持隊が彼に執着したのは、彼さえ捕まえられれば、組織は求心力を失い、勝手に消滅すると考えられているから……、とアメシストさんは語った。

    「悔しいですが、治安維持隊……、いいえ、王宮の目論見は当たっていました。組織は自壊して散り散りになり、私とダークの他にまだ志を持っている者がいるかはもうわからなくなっています」

    「カノンが自ら命を絶つなど考えられない。ただ、敵対する者を容赦なく殺したとなると王室の印象を悪くするからな。そんな言い方をしたのだろう」

     話を聞けば聞くほど、王国内閣が怪しく思えてくる。けど、落ち着いて、ドリゼラ・トレメイン、ここにいる2人は「王政廃止勢力」王室を悪く言うのは当たり前のこと。それを鵜呑みしてはいけないわ。

    「王室をそんなに悪く言わないで下さい! 私だって王国図書館の会員をしていますし、母だって今でも関連部署で働いているんですよ!」

     アメシストさんとダークは少しの間、お互いの顔を見合っていた。そして、アメシストさんがこちらを向き尋ねてくる。

    「失礼を承知で申し上げます。実は数日前からドリゼラ様の動向を追って接触できる機会を伺っておりました。ですが、その間お母様のお姿は一度もお見かけしておりませんが?」

    「母は、王宮のお仕事で他国へ出ているんです!」

    「本当なのか? 親に直近で会ったのはいつの話だ?」

     ダークも話に割って入ってくる。

    「もう2年くらい会ってませんけど、お手紙は月に1度の頻度で届いています」

    「間違いなく親からの手紙なんだな? 誰かのなりすましとかではなく?」

    「いい加減にしなさいよ! 私の母がどうかしたって言いたいの!?」

     グレイの問い掛けは、とても恐ろしい想像を掻き立てる。突然、家に侵入してきた人たちになんでこんな不快にさせられないといけないの?

    「ダーク!やめなさい! ドリゼラ様、本当に申し訳ございません。今のお話は取り消します。後でダークを好きなだけ殴ってもらってけっこうです」

    「おい待て? それは困る……、というか死ぬ」

     ――別に殴りはしないわよ、まったくもう。

     私もアメシストさんもダークも黙り込んでしまった。私はこの人たちの仲間になんてならないし、もう帰ってくれないかな……。

    「ドリゼラ様? 先日ダークが尋ねていましたが、以前に王妃をされていた方とお会いしたことはないのですよね?」

     沈黙を破ったのはアメシストさん。捕まったときにされたのと同じ質問だ。

    「はい……、ですが、エリザベート様について尋ねてみましたら、王宮の裏方のようなお役目をなされていると聞きました」

     私は先日、マッツオ様から聞いた内容をそのまま口にした。これを尋ねたのも代々の王妃様の姿を見ないのはたしかに不自然と思ったからだ。

    「ドリゼラ様は『天書の著者』をどのような存在とお考えですか?」

    「それは……、神様のような方ですから、お空の上にいるとか? ごめんなさい、あんまり深く考えたことなくて……」

    「いいえ。『天書の著者』について具体的なイメージをもっている人は少ないと思います。ただ、漠然と私たち庶民とは違った存在……、例えば目に見える範囲、声が聞こる空間といった、その深い思索は普通に認知できる存在ではないと考えていると思うのです」

     シーラちゃんのいつかの言葉が記憶を過ぎる。それと同時に「×」のマークもだ。

    「カノンは、天書の著者を『八星魔王オクタグラム』ではないかと考えていました。そして、王妃はその『魔王の言葉の代弁者』として選ばれているのではないかと……そしてその役割を一度負ったものは永遠の命を授かり死ぬことはないと。」

     魔王の代弁者?わかるようなわからないような……?

    「過去に王妃として選ばれた者がいないのは、不老不死となっているからでは? 王妃の交代はすなわち不老不死であることを隠すための交代、いや、代替わりというべきかもしれません」

     えっと、つまりどういうこと? 今、シーラちゃんがご写本をしていることで魔王の力を得て不老不死を授かり、先代の王妃エリザベート様も、その前の代々の王妃も不老不死となっているって話であってる?

     それに「交代」って……。

    「不老不死になっている王妃は20年が経つと交代しなければならない理由がある……、皆まで言わなくても察しが付くだろう?それとも同じ王妃が歳も取らず100年存在したらどうなる?」

     私は急に背中に悪寒を感じた。思わず後ろを振り返ってしまう。

    「今の話はあくまで予想です。ですが、残念なことに代々の王妃様のお姿が見つからない説明がついてしまうのです。もしも、この予想が当たっていたら、『王妃』は天書の著者ハ星魔王オクタグラムの『生贄』と言い換えることができるかも知れません。


     ハ星魔王オクタグラムの「生贄」? 生贄ってなによ……?

     シーラちゃんが生贄になっちゃうの?
     いや、そもそも根本的に間違ってるわ、天書の著者は八星魔王オクタグラムではなく、七星の賢者様だもの。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    魔王出てきた……。

  • いろいろと……まだ、確証はないけど、教団の怪しい部分が表に出てきたなぁ……(・ω・)

    ガーネットさんの言葉の方が、今の聖女様の状況から見ると、正論に見える……。
    うーん、またまた(・ω・)キニナル

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    筆者の私が言うのもあれですが、ノワラちゃんを悩ませる種を増やさないであげてほしくなります;
    教団に裏があるのか、彼らに敵意のある反・教団側の思い込みなのか、いろいろと巻き込まれていくノワラちゃんです……。