第4話
そうだったのか、屍姦した女、アレはヒューマノイドだったのか…。あのヒューマノイドの女は、性交用のヒューマノイドか?だから罪悪感も感じないで姦かせたのか?
『ヒューマノイドの女達が、10キロ位東で沢山倒れていたよ。全部ドローンがあっち側の都市に運んで行ったんだ。で、なんでこっち側は黒焦げの街で、あっちは無傷で、あ!ドブネズミがたくさん居たよ!』
『ヒューマノイド達がラットで色んな病原体をばら撒いたのよ、だから街を焼き払ったの、皆んな必死で抵抗したけど、2日もかからずにで制圧されたの。貴方と私は僅かな生き残りって訳…。最後に一緒だったグループのリーダーみたいな人が、ヒューマノイドとロボットを停止させるプログラムが始動するって言ってたの。その後すぐロボット兵が飛んで来て、みんな消されたの、私が消される直前にプログラムが始動したみたいで、ロボット兵は墜落して動かなくなったの』
彼女の説明で現状は理解した。だか、一つ疑問が残った。
『ドローンが運んでいった女のヒューマノイドは、誰が何処に運んだんだ?』
『そんなのわからないよ。この先の事も分からない』彼女は泣き顔になっていた。眼には涙が滲んでいる。
『もう一つ聞いてもいいか?』
『なによ?』
『キミの名前は?』
『RB3117608-yayoiよ』
『はあ?それは名前かよ?RBって、苗字は?』
『みようじ?なにそれ?』
『呼び方はヤヨイでいいのか?』
『うん』
ヤヨイが頷き欠伸をしながらスマホをみた。
『まだ1時間ちょっとしか寝てないじゃん!もう寝かせて!』
ヤヨイは言うと座席に横たわり、すぐに寝息を立てた。無防備なヤヨイの姿を見て、犯す気にはなれなかった。人間の女だからか?
ヒューマノイドは平気で犯したのに…。何か変な気がした。俺はごく当たり前の様にヒューマノイドを女の死体と思いながら当たり前の様に犯している。俺には一般的なモラルが欠落しているのだろうか?しかし、ヤヨイを犯す気にはなれない。なぜだ?平気で屍姦したくせに、生きている女は犯さない。俺は死体愛好者か?
ワイルドワールド @kimura_masahito
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