ごわめっ!ばくだんおにごっこ!(4)
「さて、のこりにふんですか。だれをねらいましょうかね~」
『ひっ!』
「きずつきますね~おんなのこにひめいをあげられちゃうと~というわけで~あやとくん?おかくごのほどを。」
「ちょ、ちょっとまってください!ほかにいるでしょう!それに、もういちどふみやをねらってもいいですし!」
「ふみやくんとは~いっきうちでまけちゃったわけですし~さすがにこんかいはねらいませんよ~つぎはようしゃしませんが~」
「はははっ!くそったれ!」
「ではいきますよ?あやとくん。」
「こい!」
彩人は走った近くにあるジャングルジムへ彩香は焦ることなくゆっくりと歩いて彩人を追いかける。
「こ、ここまでくればぼくのたいりょくでもまだしょうきはあるはずです。」
「たしかにそうですね~ですが、だいじょうぶですか?ここ、おにがもうひとりきたらにげられませんよ?」
「ごちゅうこくどうも、ただうんどうしんけいのいいくるみからにげるにはここしかないからな。」
「そう。」
そう言うと胡桃はゆっくりと歩いてジャングルジムの周りを歩いていく。その対面を行くように彩人は距離を取っていく。
ジャングルジムを挟んだ彩人と胡桃の攻防は数十秒続き彩人もこのままいけば生き残れるそう確信し、油断していた。背後から来る魔の手に……
「たっちー!!」
「え?」
「へへ~ん、らっきー!!さんきゅーあやと~」
彩人の背後からタッチしたのは
(あれはあやとか?くるみからにげているんだよな?なら……)
彩人が胡桃との攻防中にできるスキ、それを二郎は狙い見事に変わることができた。
が、二郎もまた油断していた。木乃伊取りが木乃伊になる、勝ちを確信してできた油断が二郎の足をすくいとる。
「タッチです。」
「は?」
「なんで……?」
「ゆだんしていたからですかね~」
「じゃなくて!おれはおにをこうたいしたばっかで……」
「こうたいしたあとにさわってはいけないのはたっちしたおにだけ、べつのおにがさわるぶんにはルールにいはんしていませんよ~」
「え、あ!」
二郎が何かに気づいたが一足遅かった。時間切れのタイマーが鳴り響く。タイマー所持していた鬼三人のタイマーが赤く光り中規模だが園児一人を確実に殺せるレベルの爆発が公園内で三か所同時に爆発する。
ピーという笛の音と第一ゲーム終了のお知らせが公園内に響き渡る。
『第一ゲームは終了しました。速やかに三人の鬼を決め第二ゲームを始めてください。ただし文也様、一郎様は次の鬼スタートはできませんので逃亡者スタートです。』
「さて、つぎのおにはだれがする?」
文也の質問にみんなが考え込む。
第一ゲーム死亡者、彩人、二郎、
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