ごわめっ!ばくだんおにごっこ!(1)
今日、
「しょくん!きょうはあつまってくれてありがとう!!こんかいなんとじゅうににんもあつまってくれたからだいきぼなですげーむをひらくことができる。ほんとうにありがとう!こんかいはこのにんずうでできるげーむばくだんおにごっこをしたいとおもう!」
爆弾おにごっこ、ルールは簡単で普通のおにごっこに爆弾の要素を足しただけのゲーム。鬼がタイマー式爆弾を持っており鬼が鬼じゃない人をタッチするとその爆弾がタッチされた人に移る。爆弾が爆発する前に他の人にタッチしてそれを移し最後まで生き残るといったゲームだ。
「こんかいのばくだんはこのたいまーをつかう!」
文也はそう言うとポケットから文也の手にも収まる小さめのキッチンタイマーを取り出してみんなに見せた。
「は~い!しつもんです~にげるはんいはこのしきちないだけですか~?」
「そう!こんかいはこのひろいこうえんぜんぶをつかってばくだんおにごっこをします!」
「か~!!ひろいな!!」
「はい。」
「どうしたの?」
「さいしょのおにはだれがするのですか?それとばくだんのびょうすうは?」
「えっとね~さいしょのおにはおれがする!そして~びょうすうは~ろっぴゃくびょう!!」
「けっこうながいですね?それではながすぎておわらないのでは?」
「え?ながいの?」
「はあ~ながいですよ。十分ですから。」
「そうなのか~じゃあどうする?」
「ふみや、タイマーはいくつもっていますか?」
「ん?う~ん、ちょっとまってね~」
そう言って文也は近くのベンチまで走っていきそこに置いておいた自分のカバンを漁りだす。
「あった!えっとね~みっつあったよ~!!」
「みっつですか?それでしたら三人をおににしてタイマーは五分にしましょう。」
「ご、ごふん?」
「あ~タイマー三つともかしてください!ぼくがせっていします!」
彩人は文也からタイマーを取るとピッピッピッとタイマー五分に設定する。
「これでよしです。ではおにの一人はふみやとしてあとのふたりはどうしますか?」
「おれらがやるよ。」
残り二人の鬼に声を上げたのは文也の友達で幼稚園では別の組の双子兄弟一郎と二郎だ。
「いちろう!にろう!いいのか?」
「おう、いいぜ!」
「おにのほうがたのしそうだしな!」
「よ~し!!じゃあおれたちさんにんがおにになるからみんなにげてくれ!さいごにばくだんもっていたやつはばくはつしてしんじゃうからな!ばくだんおにごっこですげーむすたーと~!!!」
文也のスタートの合図とともに散り散りに逃げ回る逃走者たち文也たちは三十秒のカウントダウンと共にタイマーを押してゲームが始まる。
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