5-6

赤い丸「えっ?まだ子供ですよ。60カ月ですもの」


俺「何だ、まだ5歳なのか。焦ったよ」


赤い丸「ああ、そちらでは年齢は1年ごとに数えるんですか。こちらは1つきごとに数えるんですよ。どうです、今日も何か飲んでいかれますか?もちろんおごらせていただきますよ」


俺「いや、今日はもうコンテストで6杯も飲んだし、やめておこう。また今度来るよ、それじゃ、また…」


俺「あっ、今度来るときは小丸ちゃんに何かお土産買ってきた方がいいかな?店長、小丸ちゃんは何が好きなんだい?」


赤「いやいや、そんなお気遣いなく…」


俺「じゃあ、こっちで考えておくよ」


俺は、足元にいる赤い球体に向かって言った。


俺「さようなら、また来るからね」


小丸「うん、おじさん。さようなら」


俺は、店を出た。


小丸が手を振っているような気がした(手は無いのだけれど)。


俺は、部屋に着くと、疲れてそのまま眠ってしまった。


第6章へつづく

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