5-3

俺は、赤を挙げた。


司会者「赤、赤、赤、青、青」


司会者「今回は赤のスフィアの勝ちです。では2品目のメニューは?」


ジャン! ドロロロ…。ジャン!


司会者「創作メニュー対決!」


司会者「今までこの村になかった新作を考えて出していただきます」


司会者「では今度は赤のスフィアからどうぞ」


赤い丸「これは新しいのではないでしょうか?コーヒーの上にホイップクリームを乗せてみました」


俺「それって、ただのウィンナーコーヒーでは…?」


司会者「では、次は、青のキューブの2品目をどうぞ」


青い四角「そんなのウチの店じゃかなり前に出していたよ。ウチの最新作はこれだ!」


青い四角「エスプレッソに泡立てたミルクを入れて、花の絵なんか書いてみる。隠し味にキャラメルも入ってるぞ!」


青に白線の立方体「う~ん、これこれ。甘くて美味しい」


オレンジの三角錐「うまい、さすが、青のキューブや」


俺「何だ?ただのキャラメルマキアートだろ。しかも異常に甘いぞ。どこが隠し味だ?キャラメルの入れすぎだろ、これは?!」


少し黒っぽい赤「わしも、こっちの方が好きかも…」


俺「アンタ、赤のスフィアの関係者じゃないのか?敵を誉めてどうする?」


司会者「では双方の二つ目のメニューが出揃いました。勝つのはどちらでしょうか?赤のスフィアの『オリジナル ホイップコーヒー』でしょうか?それとも青のキューブの『オリジナル キャラメルマキアート』でしょうか?」


俺「あんまり、詳しい製法は知らないが、キャラメルマキアートって、そんな作り方じゃないだろ、たぶん……」


司会者「そろそろ2品目の審査はよろしいでしょうか?良いと思う色の札をお挙げください。どうぞ」

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