4-3
俺「審査員?一体何を審査すればいいんだい?」
俺は、思わず尋ねた。
赤い丸「普通で結構です。
味や香りその他、普通のコンテストでやるような事です。
そちらの世界の人に分かりやすく例えるなら、ブルーマウンテンとモカ・キリマンジャロの味の違いのような物です」
俺「そうか。確か某コーヒーメーカーが出してるその二つの味のコーヒーは、片方が赤い缶で、もう一方は青い缶だったよな。ということは、このコンテストはさしづめモカ・キリ、ブルマン対決というわけだな。」
赤い丸「はい、そうです」
赤い丸は、同意した。
俺「俺は、モカ・キリよりは、ブルマンの方が好きなんだがね」
俺「それは置いておくとして、この世界の赤い方である、お宅の店のコーヒーは飲んだ事はあるけれど、青のキューブとやらの店のコーヒーは、まだ一度も飲んだ事がない…」
俺「だから、お宅の店の応援はしたいけれど、向こうの店のコーヒーの方に票を入れてしまうかもしれないよ。コーヒーの味にはうるさいから、俺は…」
赤い丸「それで結構です。その方が公正に審査されている証拠になります」
カランコロン
そこへ、別の赤い丸い物体が店に入ってきた。
赤い丸「黒い丸さん、おはようございます」
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