一緒に妹を迎えに行く

今俺たちは小宮山妹を迎えに行くためにマンションから歩いている、小宮山妹はこの辺の保育園に預けてるみたいだ。

「ここの坂道を登ればもうすぐです」

「小宮山さんの妹可愛いんだろうな」

「なんでそう思うんですか?」

心の声漏れてたのか、今度から気気をつけよう。

「小宮山さんが可愛いから妹もそれに似て可愛いのかなって思っただけだよ」

「そんなに素直に言われたら、恥ずかしいですけど嬉しいです///」

照れてる小宮山さん初めて見たかも、可愛いな。


「着きました。ここです」

「あ、俺ここ昔通ってた」

「そうなんですね!そんな偶然があるんですね!」

「そうだね」

さしぶりに来たな、なんも変わってないな通ってた時の先生とかいるのかな。

ピンポーン

「は〜い、お迎えですか?」

「そうです。リエを迎えに来ました」

「今連れていきますね〜」

リエちゃんって言うのか可愛い名前だな。

「おねーちゃん!」

リエちゃんがお姉ちゃんって叫びながら小宮山さんに抱きついていた。

「いい子にしてた?」

「うん!いいこにしてたよ!このおにーちゃんだれ?」

「このお兄ちゃんはね、前にお姉ちゃんが言ってた好きた人だよ」

リエちゃんにそんなこと言ってたのか。

「あ!おねーちゃんがゴールデンウィークはいっしょにおうちで暮らしたいっていってたひと?」

「そうだよ、ゴールデンウィークだけ一緒に住むことになったから仲良くしようね」

「うん!おうちかえったらリエと遊ぼうね!おにーちゃん!」

「お兄ちゃんじゃなくて、海斗お兄ちゃんって呼ぼうね」

俺には兄弟がいないからお兄ちゃんって言われるとなんかむず痒いな。リエちゃんは元気いっぱいないい子だなぁ

「うん、家に帰ったら遊ぼうね。リエちゃん」

「うん!やくそくだよ!かいとおにーちゃん!」

「うん!約束」

リエちゃんと約束して小宮山さんの方を見たらなぜか顔を膨らませていた。なんでだろう?

「何でほっぺ膨らませてるの?」

「リエだけ名前で呼ばれててずるい‥‥」

小宮山さんがちっさい声でそんなことを言っていた。なら小宮山さんのこと名前で呼ぶか恥ずかしいけど。

「まやか‥‥‥これからは極力名前で呼ぶよ、まだ慣れてなくて恥ずかしいけど」

「じゃあ、私も海斗くん!ってこれからは呼びますね!」

中学に入ってから初めて異性に名前で呼ばれた気がするな、恥ずかしい。

「おねーちゃんとかいとおにーちゃんらぶらぶだね!」

「もう、まだラブラブじゃないよ!これからはもっとラブラブになる予定だからね!」

「そーなんだ!がんばれ!おねーちゃん!」

この姉妹は保育園の前で何言ってんだ俺が恥ずかしいだろ、早いとこ服とか日用品取りに行かないとな。

「そろそろ、服とか取りに行きたいんだけど行かない?」

「はい、行きましょうか!」「おにーちゃんのいえにいくの?たのしみ!」

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