修学旅行の行き先

四限目が始まって、10分後約束通り西田先生に教室に帰れ〜っと言われたのでしっかり教室に帰ってきた。

「どこに行ってたんですか?授業始まってますよ」

「すいません、前の時間にしんどくなったので保健室に居ました」

「そうなんですね、席について下さい」

「はい」

ふぅ英語の大谷先生怖いんだよなぁ前にクラスの男子達が昼休み遊んでて5分くらい遅刻してきてめっちゃ怒ってたなぁ〜

「森さん、ちゃんと帰ってきてくれたんですね!嬉しいです‥‥えへへ」

「うん?」

なんか俺が帰ってきただけで小宮山さんが喜んでるなんでだろ?気が向いたら聞いてみるか。


四限目やっと終わったぁ、苦手な英語の授業だったから疲れた。

「お〜いお前ら弁当食べる前にちょっと聞いてくれ〜次の時間は、修学旅行について話すから体育館1Fに遅れずにこいよ〜遅れたら俺が学年主任に怒られるんだからな!」

やる気ない感じで言ってたけど学年主任に怒られるって所は強調してたのが面白い。

「あの、森さん一緒に体育館行きませんか?」

「いいよ」

「ありがとうございます!」


「折角ですし、手を繋いで体育館へ行きましょう!

森さん!」

「え?今手繋いで行きたいって言った?」

「はい!言いましたよ!」

「付き合ってもないのに手繋いでたら勘違いされるぞ」

「私は、森さんとなら勘違いされても構いません!

私は森さんのことが大好きですから!」

「今、俺告白されてんの?」

「はい!返事はいつでも構いませんよ♡でも私は愛が重いので付き合った時のルールなどお話ししますね!」

「付き合うかどうかはわからないけど、ルールってやつはまた今度聞かせてくれ」

「今日の放課後お話ししたいことがあったのでそのついでに話してもいいですか?」

「いいよ、俺も色々小宮山さんのこと知りたかったし」

「そうなんですね!私のことならなんでも答えますよ!」

「ありがとう色々質問するよ」

急に好きとか言われてびっくりしたぁ、まぁ告白云々は放課後話すとして、今は修学旅行どこに行くのか楽しみだな!


「遅れずに皆んな来れて偉いですね!これから修学旅行の行き先、どこに行って何をするか、自由行動について、班活動について、この4つについて話します」

竹内先生は31歳でまだ若いのに学年主任をしている見かけによらずすごい先生噂では俺のクラスの担任のことが好きらしい。修学旅行について話し始めてから、そーいや俺のクラスの担任竹内先生によく怒られてるところ一年の時によく見たなぁなんてことをなぜか思い出していた。

「まず、2泊3日で広島にいきます!!!!イェイェイェイ」

シーン

「あれ?皆拍手とか、おおお!!まじか!とかないわけ!?一人で盛り上がってる先生が恥ずかしいじゃない!」

「ハハハハハハハハハハハハ」

誰も笑ってない中なんでうちのクラスの担任だけ笑うんだよそーゆうとこだぞ竹内先生に怒られるのは

「おい、小野寺なんでお前だけ笑ってるのかな?後で職員室でゆっくりお話ししましょうね」

竹内先生が低い声で担任に向かって微笑んでいた見られてない俺までゾッとしたわ

「そんなことはさておき、一気に説明するので静かに聞いて下さいね、1日目は朝7時に新大阪駅に集合です、遅れたら行けないので遅れない様にきて下さい、広島に着いたら原爆ドームにバスで行きます、1組、2組は先に原爆資料館に行きます。3組、4組は原爆ドームを先に見ます、それが終わったらお昼ご飯を食べます、お昼はこっちで用意するので間違っても持ってこない様に、その後はホテルに行って避難訓練をした後は、晩御飯までは自由行動ですあまり遠くには行かない様に、ホテルは温泉が付いてるからゆっくり入って疲れを取ってください〜お風呂の時間はあっちに行ったら旅館の人が説明してくれま〜す。2日目は広島市内なら自由行動です!一人で観光してもいいし、カップルでイチャラブ観光してもいいし、男女で観光してもいいですし、朝の9時〜17時までにはホテルの方に帰ってきてくれれば大丈夫です。簡単に説明したけど、もっと詳しく知りたいとかあったら今から配るプリント見て下さい。最後に明日からはゴールデンウィークなので羽目を外しすぎない様に!以上、小野寺こっちこい」

ほんとに一気に説明されたな覚えられねぇよ小宮山さん覚えてるか聞いこうとしたら竹内先生から今より詳しい説明が書いてあるプリントが配られた。めっちゃ丁寧に書いてあるな、そーいや2日目は折角だし小宮山さん誘ってみるか、そうとなったら今日の放課後話すついでに誘うか。


[小宮山まりや視点]

修学旅行なんとなんと2日目は丸々自由行動だなんて!これは何がなんでも海斗くんを誘わなければ!

そういえば明日からゴールデンウィークですか、今年はたまたまゴールデンウィークが9日間あるんですよね9日間海斗くんに会えないなんて無理です!考えただけでも死んじゃいます!なんとかして海斗くんに合わなければですが私の家にはまだ5歳の妹がいますお父さんは外国に事業を拡大中ですので家に居ませんお母さんに帰ってきてもらって妹の面倒を見てもらって手もありますがお母さんはお父さんと1分1秒でも離れたくないと言うでしょうしどうしましょうか‥‥‥よくよく考えれば家に親がいないとなったら海斗くんとゴールデンウィーク中だけ一緒に暮らせるのでは!それで妹の面倒を一緒に見れば疑似夫婦体験ができてしまう!!両親からは好きな男の子なら連れ込んでいいわよって言ってましたし大丈夫ですよね!問題は海斗くん側の親ですね、これは言ってみないとわからないので今日の放課後話す時にこの話もしましょうか!


—————————————————

新作書きました→ [道端で泣いていたお姉さんの話を聞いたらツンデレ彼女が出来た] こっちの作品も是非見てください!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る