保健室

授業時間は50分なのに10分も遅刻してしまったそれが悪かったんだろうな、二人で教室に入る時クラスメイトからのえ、まじ?みたいな視線、クラスの皆んながヒソヒソと何かを言っていることが地味に聞こえるのが気まずい。

「ねぇ小杉君、小宮山さんとあの森が一緒に教室に入ってきたよなんかびっくりだね、あの森となんて」

クラスの中心の女子である中西綾香が小杉亮太に俺達のことを指しているであろうことを言っていて本当に迷惑かけたな。と思いながら横の席をチラッと見ると幸せそうな顔で何か考えている小宮山さんがいた、何も気にしてなさそうだなぁ(笑)

ヒソヒソ話がうるさくなってきたからか小野寺先生が注意していた

「おい、お前ら気になることがあるなら休み時間に聞けいいな?」

と言ってクラスの人たちが「はーい」っと返事をしていた小野寺先生サンキューと思いながらシーンとなったクラスにいるのが耐えきれなくなったので保健室に行くことにした。

「先生、保健室に行ってきていいですか?」

「ん?なんだ、体調でも悪いのか?」

「‥‥はい」

「わかった紙書いてやるから取りにこ〜い、これ保健室の先生に見せろよ〜」

「はい、ありがとうございます。」

俺の席は廊下側の1番前の席、その左横が小宮山さんの席そして教卓がある、教卓の前まで保健室に行くために必要な紙を取りに行って教室を出ようとしたら小宮山さんに右手首を掴まれた。

「ねぇ、なんで保健室行くの?誰かと待ち合わせしてるとか?教えてよ」

びっくりした小宮山さんがこんなことを言ってくるなんて思ってもいなかった。

「この空気感に耐えきれなくなって逃げるだけだよ」っと小宮山さんにだけ聞こえる声量で言った

「そうなんだね、変なこと言ってごめんね‥‥あはは」明らかにテンションが下がった気がしたけどいち早く教室から逃げたかったから、小宮山さんの表情をあまり見ずに教室後にした。


保健室に行くために必要な紙ができたなんて知らなかったな、めんどくさくなったなぁ〜

コンコン

「失礼します」

「は〜い何かな?」

保健室の先生の名前は確か西田絵里先生

年齢は若く生徒から人気な先生だなって感じの印象

結果喋りやすく保健室によく行く俺からしたら嬉しいことである。

「あの、教室に居づらくなったのできてしまいました」

「またかぁ〜まぁいいよ君と喋るの楽しいからね〜

この時間だけだよ」

「ありがとうございます!」

「そんな敬語使わなくていいよ他の先生も見てないしね、で何かあったの?あったなら話せる範囲で話してみて」

「今日、転校生来たんですよその転校生が俺と友達になりたいって言ったんですけど、(お、いいじゃん修学旅行もあることだし友達になっとけなっとけ)

話の途中で喋らないで下さいよ。(笑)」

「ごめん、ごめん」

「大丈夫ですよ、それで、友達になること断ったんですけど、どうしてもなりたいって言われて、SHR中だったんで小野寺先生に注意されてさっきの休み時間に話そうって言って話したんですよ、話が長引いて、授業に10分くらい遅れて二人で行ったんです、それがやっぱりダメでした、ヤンキーと思われている俺とめっちゃくちゃ美人な小宮山さんと二人で遅刻して教室に入ったらやっぱりヒソヒソ話すんですよね、それの内容が多少聞こえてきて申し訳なくなったり、気まずくなってしまってここに逃げてきました」

「なるほどな、それで、その小宮山って人とは友達になったのか?」

「はい!友達になりました!中学入って初めての友達です!本当に嬉しくて」

「そうか、良かったな、なんか飲むか?コーラか、カルピス、鬼ころし、ビールどれがいい?」

「えっと、まずなんで保健室の冷蔵庫にお酒入ってるんですか?」

「まぁ細かいことは気にするな、どれがいい?か聞いてるんだよ」

「じゃあ、コーラで」

「おーけー」

この先生は本当お酒好きだな。2年生の時に来た時なんて、お酒飲んでたっけなぁ、その時よりはまだマシになってて安心した。

「ほい、コーラ」

「ありがとうございます」

キーンコーンカーンコーン

「チャイムなったので帰りますね」

「まだ来たところだろ、紙には頭痛って書いてあるし後20分くらいは保健室に居ても怪しまれんぞ」

「なら、お言葉に甘えます」

「怪しまれないように、あそこのベッドに横になりながら喋るぞ〜」

「先生、生徒が授業行かないのは形だけでもいいからなんか言わないと」

「ちゃんと20分後には行けよ〜」

「はい、わかりました」

そのあとは、西田先生と少しだけ喋って四限目の英語の授業行った。

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