第4話

 兎に角、ライブはヤバかった。

 終始興奮していた。

 ライブが終わったあとも、興奮が覚めなかった。なので、ライブ会場近くのカフェで、私はライブの余韻に浸りながら、1人お茶をしていた。

「あの、すいません」

「はい?」

 声をかけられて、現実に引き戻される。

 現実には、ライブで放心してしまった私を心配して、声をかけてくれた女性がいた。

「なんでしょう?」

「私もご一緒して、よろしいでしょうか?」

 最初何を言っているのか、分からなかったが。状況を理解するにしたがって、嬉しい気持ちが込み上げて来た。

 私と話たいと言っている。おそらく、アイツとソイツのことで。

「はい。喜んで」

「では、よろしくお願いします」

 そうして、私たちは、アイツとソイツについて、時間が許す限り話あったのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る