第13話
1巡した。
1人が死亡し、4人が生存した。
5のマスに1人。
3のマスに3人。
2巡目が始まる。
光にサイコロが再びわたる。
唾を飲み込んでから、投げる。
出目は3。
8マス目。
丁度半分だ。
光は、恐る恐る3マス進む。
8マス目に到達する。
何も起こらないように祈る光。
「……では、次の方。純子様の番です」
「やったぁ!」
2巡目の純子の番がやって来た。
サイコロを手に取る。投げる。
出目は5。
8マス目。
光と同じマス目だ。
「やったあぁぁ!」
喜びを隠しきれず、るんるん気分でマス目に向かう純子。
純子が光のいるマス目へと到着すると、光と純子のいるマス目の床が開いた。
2人共落下する。
落ちたのは、水の中。
水の中には先客がいた。ピラニアだ。
ピラニアはすぐさま2人を補食した。
水の中は、血の海に変わった。
あまりのことに、愛と文緒は愕然とした。
「ああ、先程の補足になりますが、トラップは1人回るごとにランダムに移動します」
2巡目。愛の番がやって来た。
手汗をびっしょりかいている。当たり前だ。マス目のトラップが1人回るたびに変わると聞かされては。
愛は、サイコロを手汗まみれにしながら投げた。
出目は6。
9マス目だ。
愛は重い足取りで、9マス目へ向かった。
特に何もなかった。
愛は息を吐いた。
2巡目最後の文緒。
残り2人。
文緒はサイコロを手に取る。
思い切り投げた。
出目は6。
愛と同じマスだ。だが、油断は出来ない。先ほどのピラニアの件がある。
文緒はゆっくりと愛のいるマス目へと向かう。
愛のいるマス目へとたどり着く。
2人は祈った。
「トラップが来ませんように」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます