第12話

 純子の番が来た。

 純子はサイコロを手に取り、投げた。

 出目は3。

 純子は重い足取りで、マス目まで歩く。

 マス目に着くと、目を閉じた。

「はい。次の方」

 何も起こらなかった。セーフ。

 純子はへなへなと腰を落とした。


 愛の番だ。

 愛は手を合わせて願う。

 それからサイコロを投げた。

 出目は3。

「やった!」

 ガッツポーズが出る。

 愛は意気揚々とマス目に移動した。


 いよいよ文緒の番が来た。

 ゴクリとつばを飲み込んで、サイコロを手に取る。

 サイコロを投げる。

 出目は3。

 3人連続で同じ目。

「やったぁ!」

 文緒は、歓喜した。

 ゆっくりと歩き出し、マス目へ向かった。

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