第十三回 綾辻行人著 十角館の殺人

 おいみんな! とんでもない作品に出会ってしまったぞ! さっき読了したばっかだぞ!


 どうもうすしおの読書備忘録の時間です。夏休みシーズンで今日もやっていきましょう。今回読んだのは綾辻行人著「十角館の殺人」です。大学ミステリ研究会の七人がとある事件のあった孤島にある十角館へ合宿に行き、そこでとある事件が……。というのが本作の概要です。


 この小説はすごい有名ですよね。本格ミステリって検索したら出てこないことってないですよね。「この驚きを味わったことない人が羨ましい」って声を聞くぐらいなので、いっちょ読んでみよっかな~って気持ちで読みました。


 ……すごい面白かったです! もう終盤は声出しながら驚いてました。


 この作品は、終盤までは孤島のシーンと本土のシーンが交互に描かれ進行していきます。この二つのシーンの絡め方が凄いんですよ。終始薄暗ーい雰囲気で、人がドタバタ〇んでいくので元気な時に読んだ方が読んだ方がいいです(笑)。(ちょっとグロいしね)そんな中で「この七人の中に犯人がいるのか?」「もしかしたら別の人間が殺したのか」ってなっていって「私が犯人じゃないわよ!」ってことを主張しても信じられないんですよね。人狼ゲーム並みにいろんな人を疑っちゃう議論に振り回されました。


 もう中盤からは一気読みでしたよ。あ、ここからが気になる! ってところで別視点の話に切り替わるので、手を止めさせる隙が無いんです。作中のじめじめとした引き込ませる文章も合わせて、驚愕の展開まで引きずられました。


 自分はたまにミステリー読んで「あーおもろいな」ってなる程度の人間なので、ちょっと作中のミステリ談議においてかれちゃったところがありましたけど、雰囲気で楽しんでました(笑)。途中に館の見取り図とかはありますけど、そこまで構えなくても、あんまりミステリー読まないよって人でも楽しめると思います。


 やっぱりミステリーの話すると文字数少なくなっちゃいますね。それではまた!


 次は真っ直ぐな感動系でも読もうかな(笑)。


 次回の備忘録「汐見夏衛著 あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」

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