第九回 綿矢りさ著 勝手にふるえてろ
どうも、久しぶりにランキングに乗ったうすしおの読書備忘録の時間です。今日も元気に雨に濡れながらやっていきましょう。
今回紹介する小説は、綿矢りさ著「勝手にふるえてろ」です。最近アマプラでドラマの方も見たので、レビューしようかなという魂胆です。
綿矢りさ様といえば史上最年少で「蹴りたい背中」(こっちは読んだことない)で芥川賞を受賞したトンデモ作家さんですよね。
勝手にふるえてろ、そんな題名に惹きつけられ、読んでみたらメチャクチャ面白かったです。
中学生の頃の片想い相手のイチのことを引き摺りながら、ニという仕事の同僚の男に告られる。そんなOLの話です。
この作品の魅力は、正直言語化できないところがあるように思えます。面白さとしてあげられるのは、やっぱり主人公のヨシカの初恋の拗らせようじゃないでしょうか。アラサーになっても初恋を拗らせ、脳内で、「私はあの時イチと繋がっていたんだから〜⭐︎」みたいなことをちょっとした記憶を辿って唱えているんです。このおかしさみたいなものは読まないと伝わりません。ここのテンションに乗れたら、あとはもうこのヨシカの脳内に引き摺り込まれるだけですよ。
初恋を引きずってるとか書きましたけど、別に桜の花の落ちるスピードみたいな例の鬱作品のみたいな感じではなく、結構話の雰囲気的にはカラッとしてると思います。
主人公自身が現実とはうまく絡まない呪縛みたいなものに囚われていて、物語のオチとしてその縛りに決着がつく作品って面白いなーと思うんですけど、これもその仲間だと思います。
とにかくまず、この主人公のヤバさ的なものにハマったら面白いと思います。何度も読んでるって人も多いんじゃないかな?
え、今日の備忘録真面目すぎん?(ドン引き)
まあいいや。ほなまた次回。
次回の備忘録「村田沙耶香著 丸の内魔法少女ミラクリーナ」
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