第八回 青崎有吾著 早朝始発の殺風景

 あー、電車来るのおせーなー。せや、この時間で読書備忘録書くか。


 ……。えー、お久しぶりです。うすしおの読者備忘録の時間です。次の試験はガチろうかと思っているうすしおです。


 今回紹介するのは青崎有吾著、『早朝始発の殺風景』でふ。(フリック入力失敗)


 まず感想から。


 すっげえ面白かった。


 そして概要。あ、電車来た。


 この作品は、全体的に青春をテーマにした日常短編ミステリーです。軽めのミステリー読みたいって時に読むと面白いと思います。


 先ほど青春をテーマにした、と言いましたが、青春にはいろいろな感情がありますよね。恋愛感情とか、友情とか。この作品は、青春における気まずさ、というものを重点的に描いています。


 さあ、青春の気まずさと聞いて、どんなシチュエーションを思い浮かべるでしょうか。朝早く教室に来て、あまり話したことのない女子と出くわすとか、入学式の後日、教室で隣に座っている人に話しかけてみたとか、そんな所ではないでしょうか。


 この作品は、早朝始発で誰も居ない中一人だけ乗車していた、仲がいいわけでもない女子との会話とか、特に好きなわけでもない男子との観覧車とか、一つの気まずさが漂うシチュエーションの中で話が展開されていきます。


 そして最後には驚く真実が待ち受けていますので、結構スラスラと読み進められます。全体的に会話劇なので、そこも面白さのポイントです。


 あまり話したことのない人と気まずさの中会話して、そしてお互いのことを知っていく。そんな青春の中で山ほどあるシチュエーションをミステリーに投影させているところが面白かったです。個人的には捨て猫を拾った話が一番好きですかね。


 お、なんか今日は終わるの早くない? いつもこんな感じだったっけ? まあいいや。それではまた次回。


 次回の備忘録「綿矢りさ著 勝手にふるえてろ」


 


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