第12話 Dawn/ 三人で
12.Dawn/ 三人で
しかし、親にみられながら……というのは初めてだ。ミャロとミャムの姉妹にしているけれど、母親は見るだけ……ではなく、彼女たちの体を支えたり、サポートまでしてくれる。
彼女たちは本当に敏感だ。猫人族がそうなのか? 分からないけれど、「みゃう、みゃう」といい声で鳴きながら、この一晩だけで十回以上、彼女たちはすでにイッてしまった。
そして、果てた。疲れ切って眠ってしまった。
幸せそうな笑みを浮かべ、二人は横たわる。
「ごめんなさい。結局……」
子種をさずけられていないことは、挿入した後で、彼女らがそれほど堪えずにイッてしまうので、母親も気づいたのだろう。
眠っている彼女たちにすることもできる。でも、それは何だかちがう気がする。勇者の子種を、彼女たちが気づかないうちに授けられたとして、果たして彼女たちはそれで満足だろうか?
よりよく生きる、と決めたのだから、やはりボクは互いに愛し合って、子種を授けたいとも思う。
「泊まっていって下さい」
そう言われたけれど、ボクがこちらの世界にいられる時間は、それほど長くない。時間に決まりがあるわけではなさそうで、大体学校が終わって、帰宅した後で異世界にくるのだけれど、こっちで五時間ぐらい過ごすと眠くなってしまう。ちょうど元の世界では夜だからだ。
出していないといっても、ボクも疲れているので、ここで眠ることにした。
葦を束ね、上で縛っただけの家は、天井も低くて三人が寝ても窮屈だろうと思うけれど、そこにボクが入って、さらに手狭になった。
ただ、彼女たちは裸になって、さらに全員が固まるように眠るのが日常のようで、メリンも裸になってそこに加わる。眠ってしまったミャロとミャムも、ボクに抱きついてきて、猫団子のようになった。
柔肌につつまれて眠る……。ボクも最初はどきどきしたけれど、そのうち疲れもあって眠ってしまった。
目覚めたとき、ボクは暑さと、息苦しさを感じて目を開ける。
あれ? まだ異世界にいた。ミャロとミャムもボクに抱きつくようにして、母親のメリンもふくめてぎゅっと固まっている。
ボクはそっとミャロの胸を揉んでみる。それからミャム、メリンとつづけて揉んでみる。
卑猥な気持ち……というより、三人と同時に……なんて初めてで、違いを知りたくなった。メリンはやはり母親らしく、大きくて柔らかい。これで子供ができると乳が張って、硬くなるはずだ。
ミャロはそれほど膨らみもなく、でも柔らかい感じがする。それは乳腺が発達していない感じで、姉といっても性としての成長は遅れている感じもする。ミャムはその逆で、小さくてもしっかりと張りがある。中身が詰まってきている感じだ。
彼女たちが肉布団になっているので、ボクも起き上がれない。むしろむんむんとした熱気が高まり、さらに汗をかいてきた。
すると、その熱気に動きだしたのはメリンだった。まだ眠っているのだろうか? 眼をつぶりながら、ボクへ情熱的なキスをしてくる。体をこすりつけるように、まるでこれまで我慢していた……否、実際に我慢していたのかもしれない。
彼女たちの父親は魔族との戦いにかりだされ、しばらくもどっていない、という。こんなところで、三人で暮らしているのも、頼れる男手がおらず、できる限りみつからないよう……というところだ。
その中で、男性とのそれを体験している唯一の女性として、ずっとお預けを食らっていた。それが、ボクと娘たちとのそれをみて記憶がよみがえった。情熱的な感覚を、その記憶だけをとりもどした。悶々としたけれど、ボクは勇者の子種をもつ者であって、娘たちがするのを邪魔してはいけない……。それが半覚醒の今、タガが外れたのだ。
全身を密着させ、そのまま体をくねらせ、彼女は自分から中に導いてきた。母親の腰遣いはダイナミックで激しい。まるでボクを吸い尽くさんばかりで、ボクも思わずイッてしまった。
自分の体、奥深いところに流れこんできたことで、メリンもやっと意識がもどってきたようだ。
「……は! 私は何を……」
「すいません。アナタで出してしまいました……」
「私では意味がないのに……」
残念そうにそういうけれど、腰はそうではない。まだ足りないと言わんばかりにボクを締め付け、ふたたびその感覚を得たいと、少しずつだけどまた動こうとしているようだ。
メリンが猫団子から離れたので、ミャロとミャムも目を覚ました。
ボクも気づく。「メリンがある程度ボクを感じさせ、そろそろ出そうなタイミングで、彼女たちにすれば?」
そう、二人ではそうする暇もないぐらい、早くイッてしまうのだけれど、メリンならもう少し耐えられる。母親として、そのすぐ後で娘にも……なんて、背徳的ではあるけれど、でも彼女たちにきちんと子種をさずけるなら、そのやり方しかない……と思ったのだ。
さすがにボクも一回イッているので、彼女たちと再びからみ合うように、ふたたび勃ち上がるのを待とうとする。ミャロは右からボクに背中をあずけるようにして、ミャムは左からそうして、ボクは彼女たちの後ろから手を回し、身体をすむずみまで触診するように撫でまわす。
その間、メリンはボクのを咥え、自分が一度萎えさせたそれを、元気にするように舌もつかって舐めとってくる。
ただでなくとも狭い空間に、三人もいる。それにすぐ感じるミャロとミャムは、ボクの弄りでもう床をびちゃびちゃにするので、余計に湿度が上がった。
ボクがふたたび起立すると、そのままメリンはボクに跨ってくる。相変わらず、そのダイナミックで激しい動きに、ボクもどんどん盛り上がってくる。ただし今回はメリンも意識がはっきりしてしまったので、ボクがイク前に、彼女が先にイッてしまった。
でも、ここまでくれば……。
メリンをどかし、ミャロの腰をつかんで、ボクの上に乗せた。彼女はもう辛抱が溜まらず、入れただけでイッてしまう。
でも、女の子は絶頂を迎えた後もしばらく余韻があるので、それを信じてボクも動く。
イッた……。彼女の中に、たっぷりと子種をそそぐことができた。彼女も初めての感覚に、さらに「みゃう~……」とつぶやくと、果ててしまった。
メリンは一回、力が抜けてしまったけれど、娘のためとばかりにもう一度ボクのそれを咥えてきた。
二回イッたけれど、ボクのそれはすぐに回復する。もうそれは使命感に近い。またミャムが切なそうに、目に涙を浮かべているのが、ボクを奮い立たせた。彼女はもう我慢ができなくなりつつあり、それが切なくさせるのだ。
これまで、後ろからがいい、といってずっとそうしてきたけれど、あえてミャムは前を向かせて、そのまま行った。
「ひゃッ! いや、いや、いや……」
羞恥心が勝るのか? 真っ赤な顔をして首を大きく横にふりながら、ボクを受け入れた。でも、そのことで中々イカない。
ボクもこれなら……と、狭いけれどとろとろのそこを激しく責めたてた。
「いやん、いやん、みゃ~んッ‼」
ボクと一緒に、ミャムもイッた。彼女も初めて、温かいものが流れこんできてビックリしたのだろう。最後の声が一番大きく、また猫語になっていた。
これでしっかり、二人にも子種をさずけることができた。三人ともぐったりするし、ボクも疲れて、朝にも関わらずふたたび眠りに落ちていた。
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