第7話 Reflain/ 何度でも

   7.Reflain/ 何度でも


 デリドラはボクとつながったまま、エナムに体を向けてキスをすると、彼女の服を脱がしにかかる。

 デリドラは二十歳ぐらいか……。でも、エナムは十五歳ぐらいだ。それでもボクより年上だけれど、これはあくまで人族の話であって、ドワーフだと、十五はまだまだ子供の位置づけだ。

 腰を覆う布だけとなったエナムは、胸もやや膨らむぐらいだけれど、デリドラのキスのテクニックですでに昂ぶり、しかもそこをデリドラに責められ、彼女は身悶えしつつ受け入れている。

 ボクはデリドラに跨られているので、身動きもできず、それを下から眺めることしかできない……と、デリドラが「ほら、エナムも」と、ボクの頭の上に彼女をまたがらせた。

 まだエナムは腰布を巻いているけれど、それを下から眺めるのも……。そう思っていたら、デリドラのテクに負けてエナムが脱力し、そのまま座りこんでしまう。

「ひゃッ!」

 ボクも驚いたけれど、エナムもびっくりしたようだ。脱力したら、ボクの顔の上にすわりこんでしまったのだから。

 でも飛び上がったエナムを、デリドラはもう一度すわらせる。

「男の人に、口でしてもらいなさい」

 ボクもこのままだと、女の子二人に乗っかられて、為すがままとなってしまう。口で……という言葉に、エナムの腰に巻いた布をずらして、彼女のそこを覗いてみる。暗くてよく見えないけれど、女性同士でしてきたためか、開発されているようにも感じられた。


 ボクも彼女のそこに舌を這わす。「はぅぅ!」

 エナムとて、男にされるのは初めて……というより、デイドラ以外とするのが初めてのはずだ。

 彼女たちが初めから、女性同士の関係をのぞんでいたか? それは不明だ。でも、魔族との戦闘で男たちが次々と亡くなり、村にのこっているのが女の子だけとなっていった。

 だから村長も、ボクの到来にあっさりと孫娘が関係するのを了承した。この村を存続させる意味でも、子供が必要であることは間違いない。そして子づくりできる男が少ない現状では、ボクのような部外者であっても受け入れる、そう考えたのかもしれない。

 エナムの太ももに頭をはさまれ、下半身はデリドラに跨られており、ボクとしては横になったまま動くことができない。

 デリドラはふたたびボクの上で動きだす。抜かずに二回目。もっともまだボクとしてはイッていないので、問題はない。

 ただこうして、彼女たち二人に乗られ、されるがまま……という方が問題かもしれない。デリドラはまたすぐにイッた。それは余韻がのこっていたことと、エナムとも愛し合う中で、ボクを入れるのだ。その未体験に、絶頂のハードルも下がっているようだ。

「アナタも……ほら」

 エナムも恐る恐る、ボクにまたがってきた。さすがにデリドラよりはきついけれど、やっぱりすんなりと入る。互いに指で弄るぐらいはしているだろうし、こすりつけ合ってもいるだろう。

 デリドラはボクをすわらせる形にすると、その背後から抱えるようにする。デリドラの肉布団に、さらに彼女は後ろからボクの乳首を弄ってきて、首筋に舌を這わせてくるのだ。

 ボクの肩に手を置いて、弾むようにエナムは上下する。まだそれほど大きくないけれど、それでも膨らみを感じる胸がボクの目の前で上下する。ボクはそれで目を回さないよう、両手でしっかりと握った。

 しかしもう、エナムはそれすら感じていないかもしれない。目を閉じて、切ない声を上げつつ、ボクの上で弾んでいる彼女は、もう感覚のすべてが彼女の中にいるボクにふり向けているようだ。口は半開きで、そこから垂れる涎にすら、本人は気づいていない。


「はッ!」

 ボクはデリドラの背後からの責めと、エナムの動きでイッた……。それをエナムも感じたのだろう。動きを止めて入ってきた、初めての感覚に目を開けて、自分の下腹部を確認するよう見下ろしている。

 勇者の子種を先にさずけたのは、エナムとなってしまった。ボクは彼女の顔を引き寄せ、その口から流れている涎を舐めてから、その唇を塞いで、舐めとったそれを返すように舌を絡める。

「エナムの方が、先に子種をさずかっただな。じゃあ、次は私に……」

 エナムは疲れきったように、ベッドに横たわる中で、ボクもさすがに萎えてしまうけれど、すわったボクの股の間にすわり、彼女は口でしてくれる。それはいつも愛し合うエナムから流れた、滴るそれを自ら舐めとろうとするかのようであり、丁寧に、いとおしむようにそれを包んでくる。

 ボクもそんなデリドラの献身に、ふたたび元気になるけれど、ただふと改めて洞窟の奥から、視線を感じた。

「ログナルも、したいだか?」

 デリドラもそれに気づいて、呼び寄せたのはエナムよりも若い女の子で、駆け寄るとボクの大きくなったそれを見つめている。

「どれ、してもらうだ」

 ボクが止める間もなく、デリドラはログナルの服を脱がすと、彼女を抱えるようにしてベッドに乗せ、そのままボクに跨らせてきた。

 元々、ドワーフ族は小柄であるが、まるで小学生のような容姿だ。むしろ、仮にエナムのように年上であっても、ドワーフ族の中ではそういう位置づけかもしれない。でも、何も嫌がるこるなく、むしろ嬉々としてログナルはデリドラに導かれ、ボクの上に乗ってきた。

「ん……ん……んン!」

 ずっと見ていて、彼女も興奮していたのか、かなりきついけれど、やはり濡れはしっかりとしていて、幼いそこにボクのそれが収まった。

 きつくて、また初めての感覚に戸惑うのか、最初こそゆっくり動いていたログナルだけれど、慣れてくると、小さい子がトランポリンでもするように、高速で上下に動きだす。

「ふぁ、ふぁ、ふぁ、ふぁ……」

 ボクが彼女の両手をにぎり、それを支点にぴょん、ぴょんと撥ねるのだ。まだ小さくも、開発されていないそこで、そんな高速で動けば……ログナルはすぐにイッてしまった。


 すると、洞窟の奥からわっと何人も走り寄ってきた。それは小さな女の子たちで、デリドラの周りに集まってくる。

「お姉ちゃん、私たちも!」

 このとき初めて、ボクもこの村の実態を理解していた。若い男は魔族との戦いにでることにより、全滅したのだ。そこで子供の中で、最も年齢が上だったデリドラが中心となって、女の子同士でエッチをする。そんな風潮がいつの間にかでき上がっていたのだ。

 そんなところに、勇者の子種をもつボクが現れた、時ならぬ、若くて活きのいい男の到来となって、みんな次から次へと……。

 ボクがそう気づいたときには、もう遅い。まだ適齢期には早い女の子たちまでこのタイミングで……となったのだ。

 ボクは否応なく、この狭いデリドラの部屋で、女の子たちの相手をすることとなった。それは勇者の子種だ。少しでも多くの女の子にそれを与え、勇者が生まれるようにすることも、ボクの務めである。

 しかも、それは相手も望んでいることだ。

 そしてまだ幼い……といっても、女の子同士では経験のある子ばかりであり、テクニックももっている。そして、デリドラもそうだけれど、エナムもログナルも復帰して、ふたたびボクに迫ってくる。

 ボクは元の世界にもどる時間がくるまで、ここで女の子たちの相手をすることになりそうだった。





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