第4話 Macula/ 孤独の村

   4.Macula/ 孤独の村


 マンションの寝室から、今度の異世界は町の中だった。ただ、そこは森の中に築かれた小さな町――。

「転移先は、毎回ちがうの?」

 今回も軽装の鎧となっているグランシールに尋ねてみる。ちなみに、ボクが話しかけるときも精神で伝達が可能であり、声をだす必要はない。

「私が勇者の母親となりうる女性の近くを択んで、転移しています」

 勇者の父親はボクという神託がでているけれど、母親は神託にでてきておらず、不明――。

 アルティオーラもあくまで候補の一人、ということだ。

 ただ萎えるほどにまだ興奮が収まらなかったボクのそこが、やっぱりグランシールの中に収まり、包まれているのが、妙な気持だ。この鎧はすぐに全裸になれる、特別製でもあって、普段は貞操帯のようにも感じる。


 町の中といっても、かつてはレンガ造りの建物が並ぶ、賑わいのある町だったのだろう。しかし戦火にでもあったのか、ほとんどが破壊され、また焦げた跡もいくつも見つかる。まだ破壊されて間もないのか、緑に埋没していないことが救いに思えるほどだ。

 前回は夕暮れだったけれど、今は昼。どうやら時間軸が異なるのか、転移だと自由なのかは不明だけれど、向こうで十時間すごせば、こちらも十時間……というものとは違うらしい。

 こんな荒廃した町に、勇者の母親候補……? 人すら見当たらないのに……。そう思って歩いていると、不意に物陰から人が現れた。

 黒いツバ広のハットと、黒いマントを着ており、顔をそのハットとマントの隙間に覗かせ、こちらを見ている。

「人間がナゼこんなところに……?」

 相手も人間だろうに、そう疑問を投げかけられた。でも相手はすぐに気づく。

「それは……グランシール?」

 どうやらこの鎧は、かなりこの世界では周知されているようだ。それは勇者の子種をもつ者が身にまとうもの、として……。

「来て……」

 ボクは手をひかれ、連れていかれる。そこは天井の一部が壊れているけれど、比較的破壊の度合いは低く、家具などものこっていた。どうやら少女はここで生活しているらしく、雨が入りこむ部分を避けて、スペースが確保されていた。

「私は……レマ」

 そう名乗りながら、ハットとマントを脱ぎ去った。その金色の髪と、長い耳をみてすぐに気づく。エルフだと……。


 背は低くて、顔は幼い。でも恐らく、人間ならまだ十歳に満たない外見だけれど、年上らしい。

「わ……、私はまだ、子を生せるかどうか、分からんぞ」

 幼女系で、賢者系の言葉遣いをする。ただボクも、彼女とするの……? と悩んでいた。ボクも十三歳で、大人というにはまだ早い年齢だけれど、そんなボクでも躊躇う見た目だ。

「本当にするの?」

 頭の中で、グランシールに聞いてみる。

「彼女も勇者の母親候補です。やって下さい」

 有無を言わさぬ、冷たい言い方だ。子を生せるかどうか……と言っているので、初めてだろうし、幼女のみためは否応なく萎えさせる。

 しかし、彼女は緑色の、下着のようなそれを外した。色素は薄く、虹彩はエメラルドグリーンだけれど、ほとんど盛り上がりのない胸の先にあるそれも、薄いピンク色だった。

 脱ぐとさらに幼児体型が目につき、小さいころにまだ羞恥心もなく、裸で走り回っていた子供をみたときのようだ。

「こ、これでも私、大人なんだからね!」

 300年は生きるとされるエルフ族なので、十代なんてまだ子供。大人かどうかは不明だけれど、グランシールが紹介したからには、資質があるということだ。


 全裸になった彼女は、ボクをベッドに誘う。

「この村は、いきなりやってきた魔族によって滅ぼされた……。多くの大人のエルフ族は殺され、私の両親が、床下のわずかなすき間に私を押しこめてくれて、私は生き延びた……。

 魔族を滅ぼす力をもつ、勇者を誕生させられるのなら、私は何でもする!」

 そういうと、彼女は飛びつくようにして唇を重ねてきた。

 なるほど、その決意、覚悟があるから、彼女はすぐに受け入れたのだ。勇者の母親になる、という事実を……。

 ならば、ボクも受け入れようと思った。キスをしたまま、ゆっくりとベッドに押し倒す。

 胸をさするけれど、盛り上がりは小学生低学年並み……といえば、分かってもらえるだろうか? エルフは巨乳……という創作物を、何となくイメージしていたので裏切られた気分だけれど、感度は良いようだ。というより、初めて他人にそこを触れられて、戸惑いも大きいのかもしれない。

 真っ赤な顔で、身悶えする彼女の初々しさに、ボクもドキドキする。体は子供っぽいけれど、彼女は大人……改めて自分を奮い立たせて、彼女の下腹部へと手を下ろしていく。

 グランシールの教育が通用するのか? ボクも不安になるけれど、口では彼女の胸に舌を這わせつつ、右手でしっかりと彼女を捉えた。下つきらしく、ボクも初めてで不安もある。それに、幼い彼女のそこはまだぴたりと入り口が閉じられていて、指でさえ中々入っていかない。

 しかし舌を先端に這わせ、もう一方の胸には左手をおき、先端をつまんだり、引っ張ったりして責めていくと、彼女は「ふぅ~ん♥」と、小さな吐息を漏らす。すると指を滑りこますことができた。

 締まりが良過ぎて、このままだと腰がつかえそうにない。指でさえ奥まで挿しこんでいくのが大変で、感度のよい場所をさがすまで時間がかかりそうだ。

 持久戦を覚悟して、胸ばかり責めると痛みを感じると思い、ふたたびグランシール仕込みのキスに切り替え、左手は彼女の太ももから、お尻へと移した。

「ひゃん♥」

 お尻の少しくぼんだところ、尻えくぼが彼女の感度のよい部分のようだ。そこを指の背側をつかって撫でるようにすると、彼女が激しく身悶えしだす。そして指の通りもよくなった。


 人差し指、中指、薬指の三本を入れることにも成功する。中指を前に、人差し指と薬指で押すようにすると、彼女の感じやすいスポットを発見した。

「嫌、いや、イヤ~ッ!」

 手で顔を隠すようにして、激しく横にふるし、腰を反らせてもちあがってくる。

 尻えくぼを責めつつだと、余計に反応が激しくなり、指にも潤滑液がからみついてきた。

「行くよ」

 ボクが指を抜いてそう告げると、潤んだ瞳で見上げつつ、小さく頷く。

 多少、押し広げられたとはいえ、ボクのそれを受け止めきれるのか? ボクも慎重に彼女のそこに、自分の先端をふれた。めり……めり……という音が聞こえそうなほどに、入っていく感触はかなりきづい。

 レマはぎゅっと目を閉じ、痛みに耐えるよう奥歯を噛み締めている。ボクは申し訳なくなって、止まろうとするけれど、グランシールから「子を生すときは、もっと大きなものが通過するのです。一気に行ってください」と煽られ、ボクもある程度まですすんだ後で、一気に行った。

「んぐッ‼」

 彼女はぐっと大きく背を反らせた後、がくりと首が後ろに倒れて、力が抜けてしまった。

「え⁈ ちょっと……。大丈夫?」

 肩をゆすると、彼女はふっと目を開けた。

「大丈夫……。つづけて……」

 先ほど一気に突いたことで、彼女の奥までたどり着いていた。前準備もあり、しっかりと彼女が潤滑液をだしていたことで、最後はすんなりと入ったようだ。


 さっきグランシールにだしたばかりなので、すぐにイクとは思えない。でも彼女のようにまるでボクを銜えこんで離さないぐらい、しっかりと包まれると、それだけでボクのそれは感情が昂るように、さらに硬さを増す。

 まだ十三歳で、覚えたてのエッチに、尽きることのないエネルギーを感じる。

 彼女の肩を押さえつつ、ゆっくりと動かしてみる。ボクの腰についてきそうになるぐらい、締まりもよくて、ボクも動きにくさを感じる。でも、彼女は「はぁ~……、はぁ~……♥」と、まるでボクが挿しこむと、上から空気が漏れでるポンプのような吐息を上げる。

 真っ赤な顔で、目をぎゅっと閉じ、ボクの挿し引きに全神経を集中するかのような彼女の顔をみていると、愛おしさが増してきて、彼女の中にボクのそれが流れこんでいった。

 彼女は満足そうに、うっすらと目を開けて「私も子を……生せるかな?」と、笑みを浮かべた。

 ボクも断言はできない。けれど彼女が頑張ったことはよく分かったので、頭を撫でながら「そうだといいね」と応じた。






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